うち‐あが・る【打(ち)上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 低い所から高い所に上がる。「花火が—・る」 2 水中から陸上に上がる。「濤(なみ)は砂浜を洗うて—・った藻草をもみ砕こうとする」〈寅彦・嵐〉 3 地位などが高くなる。また、...
うち‐そ【打ち麻】
打って柔らかくした麻(あさ)。「娘子(をとめ)らが績麻(うみを)の絡垜(たたり)—掛けうむ時なしに恋ひ渡るかも」〈万・二九九〇〉 [補説]一説に用例の原表記「打麻」を「うつそ」と読み、「全(うつ...
うつくしきすいしゃごやのむすめ【美しき水車小屋の娘】
《原題、(ドイツ)Die schöne Müllerin》シューベルトの連作歌曲集。全20曲。1823年の作。W=ミュラーの詩に基づくもので、水車小屋の娘に失恋して小川に身を投げた若者の悲恋を歌...
うつせみ【空蝉】
源氏物語第3巻の巻名。光源氏17歳。源氏が空蝉の寝所に忍びこむが拒まれることなどを描く。 源氏物語の登場人物。衛門督(えもんのかみ)の娘。伊予介(いよのすけ)の後妻。源氏の贈った歌によってこ...
うづきのもみじ【卯月の紅葉】
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門作。宝永3年(1706)大坂竹本座初演。大坂心斎橋の古道具商笠屋の娘お亀と養子婿との心中事件を脚色したもの。続編に「卯月の潤色(いろあげ)」がある。
うとうと‐し・い【疎疎しい】
[形][文]うとうと・し[シク]親しみや関心をもっていない。よそよそしい。「何時しか隣家の娘とは—・くなッた」〈二葉亭・浮雲〉 [派生]うとうとしさ[名]
うぶ【初/初心/産/生】
[名・形動] 1 (初・初心)世間ずれがしていないこと。ういういしいこと。また、そのさま。「そのまま信じるほど—ではない」 2 (初・初心)まだ男女の情を解しないさま。「—な娘」 3 (産・生)...
うまれ‐うまれ【生まれ生まれ】
[副]生まれるとすぐに。「美しき娘を—出家にしたやうなものぢゃは」〈浮・胸算用・四〉
うみ‐お【績麻/績苧】
紡いだ麻糸。細く裂いて糸として縒(よ)った麻糸。うみそ。「娘子(をとめ)らが—かくといふ鹿脊(かせ)の山時し行ければ都となりぬ」〈万・一〇五六〉
うんめいのちから【運命の力】
《原題、(イタリア)La Forza del Destino》ベルディ作曲のイタリア語によるオペラ。全4幕。1862年初演。のち1869年に改訂。改訂で加えられた序曲が有名で単独で演奏されること...