ち‐でん【治田】
平安時代、開墾された田地のこと。はりた。
ちゃくだ‐の‐まつりごと【着釱の政】
平安時代、陰暦5月・12月に、囚人に着釱して、検非違使(けびいし)に笞(むち)で打つまねをさせた行事。儀式化して江戸時代まで存続。
ちゅうか‐いん【中和院】
平安京大内裏の殿舎の一。朝堂院の北、内裏の西にあり、天皇が天神・地祇(ちぎ)を親祭し、また、新嘗祭(しんじょうさい)や神今食(じんこんじき)を行う所。正殿を神嘉(しんか)殿という。中院。ちゅうわいん。
ちゅう‐ぐう【中宮】
1 禁中・内裏のこと。 2 皇后の御所。転じて皇后の別称。 3 皇后・皇太后・太皇太后の三后のこと。 4 平安中期以後、皇后以外で、皇后とほぼ同格の后(きさき)のこと。 5 一つの神社で複数の社...
ちゅう‐こ【中古】
1 使って、やや古くなっていること。また、その品物。ちゅうぶる。セコハン。「—のカメラ」 2 主として日本文学史の時代区分で、平安時代のこと。「—の物語文学」 3 その時代からある程度隔たった昔...
ちゅうこ‐ぶん【中古文】
平安時代に行われた文・文体。ふつう、物語など和文による仮名書きの散文をさす。
ちゅうこ‐ぶんがく【中古文学】
日本文学史において、平安時代に成立した文学。仮名文の使用とそれに伴う国風の貴族文学を中心とする。「もののあわれ」を主潮とする優美な情趣を理念とし、後世の日本人の美意識に大きな影響を与えた。古今和...
ちゅうせい‐ぶんがく【中世文学】
中世の文学。 1 鎌倉時代・室町時代に書かれた文学。平安時代の文学様式のほか、新たに軍記物語・連歌・謡曲・狂言・御伽(おとぎ)草子などを成立させ、幽玄・有心(うしん)などの美的理念や文学理論を生...
ちゅうゆうき【中右記】
平安後期の公家、中御門(なかみかど)右大臣藤原宗忠の日記。寛治元〜保延4年(1087〜1138)の記事があり、院政期の政治情勢や有職(ゆうそく)などを知る基本史料。宗忠公記。中右抄。愚林。
ちゅう‐ろう【中﨟】
1 出家受戒後の安居(あんご)の功を積んだ年数によって上・中・下と分けた、その中位に位する者。 2 平安時代、後宮に仕える女官で、内侍でない者。上﨟・小上﨟の下、下﨟の上。中﨟女房。 3 室町時...