かんぴょうのおおんとききさいのみやのうたあわせ【寛平御時后宮歌合】
平安時代の歌合わせ。寛平元年〜5年(889〜893)に、光孝天皇の后、班子(はんし)女王が主催。春・夏・秋・冬・恋の5題各20番、計100番200首。寛平歌合。
かん‐む【官務】
1 官庁の業務。官吏・公務員の職務。 2 律令制で、太政官(だいじょうかん)弁官局の左大史・右大史の称。また、平安時代以後、代々この職を務めた小槻(おづき)家の称。→局務(きょくむ)
かん‐もん【勘文】
平安時代以後、明法道・陰陽道(おんようどう)など諸道の学者や神祇官(じんぎかん)・外記(げき)などが朝廷や幕府の諮問に答えて、先例・日時・方角・吉凶などを調べて上申した意見書。勘状。勘注。かんが...
が‐がく【雅楽】
1 古代の中国で、庶民的な俗楽に対し、貴族的な雅正な楽。宮廷の儀式、祭祀(さいし)などに用いられ、12世紀初めに朝鮮半島にも伝わった。 2 奈良・平安時代に完成し、宮廷・寺社などで行われた音楽。...
ががく‐りょう【雅楽寮】
律令制の官司の一。治部省に属し、雅楽・楽人などのことをつかさどり、歌舞を教習した。平安時代以降しだいに衰微し、大歌所(おおうたどころ)と楽所(がくしょ)がその機能を代行した。うたりょう。うたつか...
がきぞうし【餓鬼草紙】
飢えと渇きに悩みながら人間界に出没する餓鬼の諸相を描いた絵巻。六道絵の一。平安末期作。東京および京都の国立博物館所蔵の2巻が有名。
がく‐しょ【楽所】
1 平安時代、宮中の桂芳坊(けいほうぼう)にあって、雅楽をつかさどった所。天暦2年(948)設置、明治3年(1870)雅楽局に統合。雅楽寮の後身にあたる。がくそ。「院の御賀の—の試みの日参りて」...
がく‐しょう【学生】
1 律令制で、中央の大学、地方の国学で学ぶ者のこと。また平安時代、諸氏の開いた大学別曹で学ぶ者。学徒。「度々のぼりたる—の男(をのこ)ども」〈宇津保・俊蔭〉 2 比叡山・高野山などの諸大寺で、学...
がく‐にん【楽人】
雅楽を演奏する人。また、その家柄。特に平安中期以後、楽所別当の下にいて、五位・六位に叙されていた家柄。伶人(れいじん)。がくじん。
がくもん‐りょう【学問料】
平安時代、大学寮紀伝道の学生に給与した学資。灯燭料。給料。学料。