さん‐とく【三徳】
1 人、または君主として守るべき三つの徳目。「中庸」で説かれた、智・仁・勇など。 2 仏語。 ㋐仏果にそなわる三つの徳。衆生に恵みを与える恩徳、煩悩(ぼんのう)を断ち切る断徳、智慧をもって平等に...
さんまや【三摩耶/三昧耶】
《(梵)samayaの音写。約・時・却などと訳す》仏語。 1 漠然とした、時。ある時。さまや。 2 衆生(しゅじょう)を誘って悟りの世界へ導こうとする、その時。さまや。 3 密教で、仏の本誓(ほ...
さんまや‐かい【三摩耶戒】
仏語。密教で説く戒。菩提心(ぼだいしん)を起こした最初から心と仏と衆生の三つは平等一如であると信じて受持する戒で、伝法灌頂(でんぽうかんじょう)を授ける直前に授けられる。顕教一般の戒と違い、菩提...
さんみん‐しゅぎ【三民主義】
孫文が唱えた政治理論。国内諸民族の平等と帝国主義の圧迫からの独立(民族主義)、民主制の実現(民権主義)、平均地権・節制資本による国民生活の安定(民生主義)の三原則からなる。1905年、中国革命同...
しこく‐はちじゅうはっかしょ【四国八十八箇所】
四国にある、88か所の弘法大師ゆかりの霊場。四国霊場。四国札所。 [補説]第一番札所から順に、(1)霊山寺、(2)極楽寺、(3)金泉寺、(4)大日寺、(5)地蔵寺、(6)安楽寺、(7)十楽寺、(...
しぜん‐けん【自然権】
人が生まれながらにして持っているとされる権利。自己保存の権利、自由の権利、平等の権利など、国家権力をもってしても奪うことのできないもの。ロックを中心とする近世の自然法思想の所産で、フランスの人権...
し‐ち【四智】
仏語。 1 諸仏が備えているという4種の智慧。大円鏡智・平等性智(びょうどうしょうち)・妙観察智(みょうかんざっち)・成所作智(じょうしょさち)。 2 羅漢の4種の智慧。我生已尽智・梵行(ぼんぎ...
しちぶつ‐やくし【七仏薬師】
薬師瑠璃光(るりこう)如来のほかに六仏を加え、同体、またはその異名とする七仏のこと。
京都およびその近辺の7か所に祭る薬師如来。観慶寺・護国寺・法雲寺・延暦(えんりゃく)寺・珍重寺・平等...
し‐ほっかい【四法界】
仏語。華厳宗で、全宇宙を現象と本体とからみて4種に類別したもの。事としての差別的現象界である事法界、理としての平等の本体界である理法界、現象界と本体界は一体不二であるとする理事無碍(むげ)法界、...
しみん‐しゃかい【市民社会】
市民階級が封建的身分制度や土地制度を打倒して実現した近代社会。法律の前での万人の自由と平等の保障を基礎として成立している。