あん‐が【安臥】
[名](スル)からだを横たえて楽にすること。「白いシーツに裹(つつ)まれた布団が、彼の—を待つべく長々と延べてあった」〈漱石・明暗〉
いきどお・る【憤る】
[動ラ五(四)] 1 激しく腹を立てる。憤慨する。「無策な行政を—・る」 2 気持ちがすっきりしないで苦しむ。「—・る心の内を思ひ延べ」〈万・四一五四〉 [可能]いきどおれる
い‐きん【遺金】
1 延べ棒・馬蹄(ばてい)形などにして残した軍用金。「慶長—」 2 落とした金銭。「廉士は—をかへりみず」〈読・胡蝶物語・三〉
うす‐はじ【薄恥】
少しばかりの恥。「織り延べを一きれも得ぬわれらさへ—をかく数に入るかな」〈平家・四〉
えんつけ‐きんぱく【縁付(け)金箔】
伝統的な技法によって作られる金箔。箔打ちに手漉(す)きの和紙を用い、延べ金を一枚ずつ方形に裁断する。仕上がりの寸法が、金箔の間に挟む箔合紙(はくあいし)よりも一回り小さく、縁(ふち)があるように...
おり‐のべ【織り延べ】
「織り延べ絹」の略。「—を一きれも得ぬ我らさへ」〈平家・四〉
きり‐きん【切(り)金】
1 室町時代、金の延べ金(がね)を必要に応じて切り、はかりにかけて貨幣として使ったもの。 2 ⇒きりがね
キロ‐バー
《(和)kilo+bar》重さ1キロの金の延べ棒。 [補説]英語では one-kilo bar of gold
くり‐のべ【繰(り)延べ】
1 繰り延べること。延長。「雨天のため大会は来週に—になる」 2 売買取引の決済を、ある期間先へ延ばすこと。
くりのべさい【繰延債】
国債を発行目的で分類した場合の種類の一つ。財政資金を支出する代わりに国債を発行することで、償還日まで支出を繰り延べることを目的として発行される。交付国債や出資・拠出国債など。→歳入債 →融通債