めいしん‐じこう【迷津慈航】
仏語。迷いの境界から、悟りの彼岸へ衆生を渡す慈悲の船。仏法や仏の慈悲をたとえていう。
めっ‐たい【滅諦】
仏語。四諦(したい)の一。執着を断ち苦を滅することが悟りの世界であるということ。
めつ【滅】
1 仏語。 ㋐四相の一の滅相。「—に入る」 ㋑煩悩や苦悩の消滅。「苦集(くじゅう)—道」「—諦」 ㋒悟りの境地。涅槃(ねはん)。滅度。 ㋓死ぬこと。特に、釈迦(しゃか)の死。仏滅。 2 滅びるこ...
めつ‐ど【滅度】
《(梵)nirvāṇaの訳。涅槃(ねはん)と音写》仏語。 1 生死の迷いを超越した悟りの境地。 2 仏の死。転じて、僧侶の死。入滅。
めんぺき‐くねん【面壁九年】
菩提達磨(ぼだいだるま)が、中国の少林寺で無言のまま9年間も壁に面して座禅し、悟りを開いたという故事。
めん‐もく【面目】
1 「めんぼく(面目)」に同じ。「—が立つ」 2 顔かたち。顔つき。〈日葡〉 3 おおもとになるもの。おきて。「雪折竹に本来の—を悟り」〈浄・国性爺〉
やくし‐にょらい【薬師如来】
《(梵)Bhaiṣajyaguruの訳》東方浄瑠璃(じょうるり)世界の教主。12の大願を立てて、人々の病患を救うとともに悟りに導くことを誓った仏。古来、医薬の仏として信仰される。像は通例、右手に...
やこ‐ぜん【野狐禅】
禅の修行者が、まだ悟りきっていないのに悟ったかのようにうぬぼれること。転じて、物事を生かじりして、知ったような顔でうぬぼれること。また、その者。生禅(なまぜん)。
ゆいきょうぎょう【遺教経】
大乗経典。梵本やチベット訳は現存しない。鳩摩羅什(くまらじゅう)訳。1巻。釈迦が涅槃に入る前に最後の教えを垂れたことを内容とし、戒を守って五欲をつつしみ、定(じょう)を修して悟りの智慧を得ること...
りゅうげ‐さんえ【竜華三会】
《連声(れんじょう)で「りゅうげさんね」とも》釈迦の入滅後56億7000万年ののち、弥勒菩薩がこの世に出て、竜華樹の下で悟りを開き、人々を救済するために説法するという3回にわたる法座。竜華会。弥...