胸(むね)潰(つぶ)らわ・し
悲しみや苦しみで胸がつぶれそうである。「いと—・しくおぼさる」〈源・賢木〉
胸(むね)を刺(さ)・す
心に強い衝撃をあたえる。「深い悲しみが—・す」
むゆう‐げ【無憂華】
《(梵)aśokaの訳。悲しみがない意。阿輸迦と音写》ムユウジュの花。インドの文学では瑞兆を表すのに用いられる。むうげ。
もしゃ‐くしゃ
[副](スル)「むしゃくしゃ」に同じ。「胸の中が—して」〈谷崎・異端者の悲しみ〉 [名]「むしゃくしゃ」に同じ。「夫の腹の底に在る—を殺(そ)いで」〈露伴・五重塔〉 [形動]「もじゃも...
もの‐わすれ【物忘れ】
[名](スル)物事を忘れること。古くは多く、悲しみや苦痛を忘れることにいう。「近ごろ—して困る」「心のかよふならば、いかにながめの空も—し侍らむなど」〈源・賢木〉
闇(やみ)に暮(く)・る
1 日が暮れて暗い夜となる。「月も出でて—・れたる姨捨(をばすて)に何とて今宵訪ね来つらむ」〈更級〉 2 悲しみなどのために、分別がつかなくなる。「—・れて臥(ふ)し沈み給へるほどに」〈源・桐壺〉
ゆう‐しゅう【幽愁】
深い悲しみや嘆き。「全体の表情に言われぬ—の趣を帯びさせている」〈荷風・二人妻〉
ゆきぐに【雪国】
川端康成の小説。昭和10〜12年(1935〜1937)、さらに昭和22年(1947)発表。雪国の温泉町を舞台に、無為徒食の男島村と芸者駒子との交情を通し、人間の宿命的な生の悲しみを描いた叙情的作品。
よ・る【縒る/撚る】
[動ラ五(四)] 1 糸など、何本かをねじり合わせて1本にする。「縄を—・る」 2 ねじる。ねじるように曲げる。また、ねじって螺旋(らせん)状にする。「こよりを—・る」「悲しみに身を—・る」 ...
よろこび【喜び/悦び/歓び/慶び】
1 よろこぶこと。うれしく思うこと。「苦労の分だけ—も大きい」「受賞の—をかみしめる」⇔悲しみ。 2 祝いごと。おめでた。慶事。「結婚、栄転と—が続く」 3 祝うこと。祝いの言葉。「新年の—を寿...