しんじゅふじん【真珠夫人】
菊池寛の長編小説。大正9年(1920)大阪毎日新聞・東京日日新聞で連載。父の借金により船成金の老人のもとに嫁がされた瑠璃子が、恋人直也のため貞操を守りつつ、男たちを手玉にとって生きてゆくさまを描...
じうた【地唄】
有吉佐和子の短編小説。伝統芸能の世界に生きる父娘の愛憎の絆を描く。昭和31年(1956)、雑誌「新思潮」に発表、文学界新人賞および芥川賞の候補作に選ばれた。
じょう‐ねん【情念】
感情が刺激されて生ずる想念。抑えがたい愛憎の感情。「—の炎を燃やす」
ぞう【憎】
[常用漢字] [音]ゾウ(慣) [訓]にくむ にくい にくらしい にくしみ にくむ。にくしみ。「憎悪(ぞうお)/愛憎」 [難読]生憎(あいにく)
ぞう‐あい【憎愛】
にくむことと、あいすること。愛憎。
ぞく‐しん【俗心】
世俗的なことにひかれる心。名利や愛憎にとらわれる心。「—を去る」
だんりゅう【暖流】
岸田国士の小説。昭和13年(1938)発表。病院の再建に尽くす人々の愛憎を描く。
吉村公三郎監督による映画の題名。昭和14年(1939)公開。「啓子の巻」「ぎんの巻」の2篇がある。出演、佐分...
にれのこかげのよくぼう【楡の木陰の欲望】
《原題Desire Under the Elms》オニールによる戯曲。1924年初演。19世紀半ばのニューイングランドの農場を舞台に家族の愛憎を描く。
ルル【Lulu】
ベルク作曲のドイツ語によるオペラ。全3幕(未完)。1937年にチューリッヒで初演。作曲者自身による台本はウェデキントの戯曲「地霊」「パンドラの箱」に基づく。魔性の女ルルをめぐる男たちの愛憎と破滅...
ロベルト‐デベリュー【Roberto Devereux】
ドニゼッティのイタリア語によるオペラ。全3幕。1837年初演。イングランド女王エリザベッタの最後の寵臣ロベルト=デベリューをめぐる愛憎劇。