うら‐がれ【末枯れ】
草木がうら枯れること。また、その寂しいようす。《季 秋》「—や諸勧化出さぬ小制札/一茶」「そこいらは、—の、どこか貧しい、色のさめたような感じのするところだ」〈万太郎・末枯〉 [補説]書名別項。→末枯
うら‐ぐわ・し【心細し】
[形シク]心に染みて趣が感じられるさま。えもいえず美しい。→細(くわ)し「隠国(こもりく)の泊瀬(はつぜ)の山はあやに—・しあやに—・し」〈雄略紀・歌謡〉
うら‐ざいしき【裏彩色】
中国・日本画で、絵絹の裏側からも彩色すること。色をぼかし柔らかい感じを出す効果がある。また、その彩色。裏塗り。裏具。
うら‐はずかし・い【心恥ずかしい】
[形][文]うらはづか・し[シク]なんとなく恥ずかしい。気恥ずかしい。心に恥ずかしく感じる。「わが姉ながら気の毒でもあり又—・くもあった」〈漱石・道草〉
うらみ【恨み/怨み/憾み】
1 他からの仕打ちを不満に思って憤り憎む気持ち。怨恨(えんこん)。「あいつには—がある」「—を晴らす」 2 (憾み)他と比べて不満に思われる点。もの足りなく感じること。「技巧に走りすぎた—がある...
うらみ‐ぶし【恨み節/怨み節】
1 恨みを表現する歌詞、暗い感じの曲調を持った歌曲。 2 恨みを込めた文句。「落選者の—」
うら‐めずら・し【心珍し】
[形シク]清新な感じがして心ひかれる。なんとなく珍しい。和歌では「裏」「浦」との掛け詞として用いられる場合が多い。「わがせこが衣の裾を吹き返し—・しき秋の初風」〈古今・秋上〉
うら‐わか・い【うら若い】
[形][文]うらわか・し[ク] 1 若くういういしい。多く、女性の若く可憐なさまをいう。「—・い乙女」 2 草木などの先が若くてみずみずしい。「小里なる花橘(はなたちばな)を引き攀(よ)ぢて折ら...
うるさ・い【煩い/五月蠅い】
[形][文]うるさ・し[ク] 1 物音が大きすぎて耳障りである。やかましい。「隣の話し声が—・い」 2 注文や主張や批評などが多すぎてわずらわしく感じられる。細かくて、口やかましい。「—・い小姑...
うわ‐ちょうし【上調子】
[名・形動] 1 声がかん高くて、落ち着きがないように感じられること。また、そのさま。うわっちょうし。「—なしゃべり方」 2 落ち着きがなく慎重さに欠けること。うわべだけで中身のないこと。また、...