うち‐い・る【打ち入る】
[動ラ四] 1 勢いよく中に入る。「庭に—・り縁の際(きは)に寄り給ひて」〈義経記・二〉 2 物事に熱中する。心を打ち込む。「明け暮れ碁に—・りて」〈浮・織留・二〉 [動ラ下二] 1 ひょい...
うち‐えだ【打(ち)枝】
1 金属製の造花の枝。広蓋(ひろぶた)にのせた小袖(こそで)などの押さえに用いる道具。打ち置き。 2 「枝打ち」に同じ。
うち‐え・む【打ち笑む】
[動マ五(四)]にっこりと笑う。「打ち見やりて時頼莞爾(につこ)と—・み」〈樗牛・滝口入道〉
うち‐お【打(ち)緒】
⇒打ち紐(ひも)
うち‐おおい【打(ち)覆い】
1 入棺までの間、死者にかぶせておく生前の着物。また、棺を包む白布。 2 仮に造った簡単な屋根。「—を葺(ふ)きて、継ぎめごとにかけがねを掛けたり」〈方丈記〉
うち‐おお・う【打ち覆ふ/打ち被ふ】
[動ハ四]上にかぶせる。「月の漏り来て稚児(ちご)の顔にあたりたるが、いとゆゆしく覚ゆれば、袖を—・ひて」〈更級〉
うち‐おき【打(ち)置き】
⇒打ち枝1
うち‐お・く【打ち置く】
[動カ四] 1 物などをちょっと置く。「御硯の蓋に、小さき松ども—・きつつ」〈夜の寝覚・三〉 2 物事をそのままの状態にしておく。ほうっておく。「しさしたることの今日過ぐすまじきを—・きて」〈枕...
うち‐おと・す【打(ち)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 たたき落とす。「木の実を—・す」 2 刀などで切って落とす。「敵将の首を—・す」 3 攻め落とす。「敵の城を—・す」 4 (「撃ち落とす」「射ち落とす」とも書く)銃砲で撃っ...
うち‐おどろ・く【打ち驚く】
[動カ四] 1 ふっと目が覚める。「現(うつつ)にありしやうにてありと見て、—・きたれば夢なりけり」〈更級〉 2 はっと驚く。ひどくびっくりする。「入道殿のかけても思しよらざんめるに、—・かれ給...