ず‐して
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連用形+接続助詞「して」》…(し)ないで。…(で)なくて。…でないのに。「期せ—意見が合う」「巧ま—真理を語る」「生ける間生を楽しま—」〈徒然・九三〉
ず‐て
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連用形+接続助詞「て」》…(し)ないで。…(せ)ずに。上代和歌に用いられた。→で[接助]「人皆の見らむ松浦の玉島を見—や我は恋ひつつ居らむ」〈万・八六二〉
ず‐と
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連用形+接続助詞「と」》…(し)ないで。…(せ)ずに。「ゆめゆめこれを知ら—いましめ侍るなり」〈仮・伊曽保・下〉
ず‐とも
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連用形+接続助詞「とも」》…(し)ないでも。…(で)なくとも。「この部分は書か—よい」「白珠(しらたま)は人に知らえず知ら—よし我し知れらば知ら—よし」〈万・一〇一八〉
ず‐ば
[連語]「ずは1」に同じ。「此小舟の若(も)し岩に触れて砕け—幸なり」〈鴎外訳・即興詩人〉 [補説]近世以降「ずは」の「は」を接続助詞「ば」と混同したもの。
せつじょ‐ほう【接叙法】
文や語を接続詞や接続助詞でつないで続けていく表現法。⇔断叙法。
せ‐ば
[連語]《過去の助動詞「き」の未然形+接続助詞「ば」》現実に起こらなかったことを仮定的に推量する。もし…たなら。「思ひつつぬればや人の見えつらむ夢と知り—さめざらましを」〈古今・恋二〉 [補説]...
そ‐ながら【其ながら】
[連語]《代名詞「そ」+接続助詞「ながら」》そっくりそのままではあるが。「かをる香は—それにあらぬかな花橘は名のみなりけり」〈和泉式部集・下〉
そんな
[形動] 1 聞き手、または、そのそばにいる人が当面している事態や、現に置かれている状況がそのようであるさま。それほどの。そのような。「—話は聞いたことがない」「—に嫌ならやめなさい」 2 聞き...
ぞ
[副助] 1 疑問を表す語に付いて、不定の意を表す。「どこ—で休んでいくか」「誰—合力ニ雇ワウ」〈天草本伊曽保・狼と狐〉 2 「よく」「つい」などの副詞に付いて、上の語を強調する意を表す。「よ...