な‐え
[連語]《「な」は「の」の意の格助詞で、「へ」は「うへ(上)」の音変化とも。上代語》接続助詞的に用いられ、上の事態と同時に他の事態も存在することを表す。…と同時に。…とともに。「雲の上に鳴きつる...
なかり‐せ‐ば【無かりせば】
[連語]《形容詞「なし」の連用形+過去の助動詞「き」の未然形+接続助詞「ば」》もしなかったならば。「吹く風と谷の水とし—み山がくれの花を見ましや」〈古今・春下〉
なく‐て
[連語] 《形容詞「ない」の連用形+接続助詞「て」》 1 ある状態を打ち消して下に続ける。「欲しい本が—困った」 2 (「なくていい」の形で)ある事柄が存在しないことを許可・認容する意を表す。...
な‐で
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+接続助詞「で」》…てしまわないで。…せずに。「濡れたる衣をだに脱ぎかへ—なむ、こちまうで来つる」〈竹取〉
など‐て【何どて】
[副]《副詞「など」+接続助詞「て」から》どうして。なぜ。「故宮おはしましし世を、—辛(から)しと思ひけむ」〈源・末摘花〉
な‐ので
[連語]《断定の助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形活用語尾+接続助詞「ので」》…だから。…であるから。「かぜ—学校を休んだ」「故障の原因が明らか—すぐに直せます」 [補説]近年、主に話し...
な‐のに
[連語]《断定の助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形活用語尾+接続助詞「のに」》…にもかかわらず。…だけれども。「来たばかり—もう帰るのか」「体つきはきゃしゃ—丈夫な人だ」
な‐ば
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+接続助詞「ば」》 1 …てしまったならば。「冬来たり—春遠からじ」「潮干—またも我来む」〈万・三七一〇〉 2 確かに…ならば。「心だにまことの道にかなひ—祈...
なべ‐て【並べて】
[副]《動詞「な(並)ぶ」の連用形+接続助詞「て」から》 1 全体が同じような状態・程度であるさま。総じて。おしなべて。「このクラスは—成績がよい」 2 普通であるさま。「御ありさまの、あやしく...
なむ
[係助]《上代の係助詞「なも」の音変化。「なん」とも》名詞、活用語の連用形・連体形、副詞、助詞に付く。 1 上の事柄を強く示す意を表す。「夜半(よなか)うち過ぐるほどに—、絶えはて給ひぬる」〈...