しちきょう‐おち【七卿落ち】
文久3年(1863)8月18日の政変で、公武合体派に敗れた尊王攘夷派の公卿、三条実美(さんじょうさねとみ)・三条西季知(さんじょうにしすえとも)・東久世通禧(ひがしくぜみちとみ)・壬生基修(みぶ...
じょう【攘】
[音]ジョウ(ジャウ)(漢) [訓]はらう 払いのける。払い除く。「攘夷(じょうい)・竜攘虎搏(りゅうじょうこはく)」
じょう‐い【攘夷】
外敵を追い払って国内に入れないこと。→攘夷論
そん‐じょう【尊攘】
「尊王攘夷(そんのうじょうい)」の略。「—派の志士」「—思想」
そんのう‐じょうい【尊王攘夷】
1 中国で、周の王室を尊敬し、異民族の中国侵犯を打ち払ったこと。 2 (「尊皇攘夷」とも書く)日本で江戸末期、尊王論と攘夷論とが結びついた政治思想。朱子学の系統を引く水戸学などに現れ、下級武士を...
そんのう‐ろん【尊王論/尊皇論】
皇室を神聖なものとして尊敬することを主張した思想。古代の天皇神聖の思想が近世において展開し、幕末には攘夷論と結び、明治維新には王政復古論として現れ、明治以後の絶対主義的天皇制の基礎となった。
つくばさん‐じけん【筑波山事件】
元治元年(1864)水戸藩の尊王攘夷派天狗党が、筑波山で兵を挙げた事件。藩内の保守派と戦い、上洛の途中諸藩の討伐軍に敗れ、越前で加賀藩に降伏。幹部の武田耕雲斎・藤田小四郎らは敦賀で処刑された。天...
てらだや‐じけん【寺田屋事件】
文久2年(1862)尊王攘夷派の薩摩(さつま)藩士有馬新七らが、関白九条尚忠・所司代酒井忠義の殺害を企て京都伏見の宿屋寺田屋に結集したのを、島津久光が家臣を遣わして襲い、殺害した事件。寺田屋騒動。
てんぐ‐とう【天狗党】
江戸末期、水戸藩で、藩主徳川斉昭の藩政改革を機に結成された尊王攘夷の急進派。→筑波山事件
は‐しゃ【覇者】
1 徳によらず、覇道によって天下を治める者。特に中国の春秋時代、周王室を守って夷狄(いてき)を退け(尊王攘夷)、諸国の同盟の中心となった者。斉の桓公、晋の文公など。→覇道 2 競技などで優勝した...