とぎだし‐まきえ【研(ぎ)出し蒔絵】
蒔絵の技法の一。絵漆で文様などを描いた上から金銀粉・色粉などを蒔き、乾かしたのち透き漆または黒漆を塗って乾燥させ、文様・金銀粉が見えるように研ぎ出したもの。磨り出し蒔絵。
とり‐だすき【鳥襷】
綾(あや)や浮き織物の織り文様の一。花菱(はなびし)を中心に、図案化された尾長鳥が2羽ずつ相対し、輪違いに連なっている文様。指貫(さしぬき)や屏風(びょうぶ)の裏などに用いられる。
どう‐きょう【銅鏡】
青銅を磨いて作った鏡。円鏡のほか方鏡・八花鏡・鈴鏡などがあり、背面にはさまざまな文様が配される。古代中国に始まり、日本では弥生時代から古墳時代にかけてさかんに製作され、祭祀などに用いられた。
どう‐たく【銅鐸】
弥生時代の青銅器の一。扁円(へんえん)形の釣鐘形をしたベルで、高さ20〜150センチ、上部に半円形のつまみと両側に鰭(ひれ)をもつ。中に吊り下げた棒(舌(ぜつ))と触れ合って実際に鳴るベルから、...
ど‐き【土器】
粘土を焼成して作った素焼きの器物。陶器・磁器に比べ、一般に焼成火度は低い。古くから世界各地で見られ、日本では縄文土器・弥生土器・土師器(はじき)がある。出土した層や器形・文様などから考古学上の重...
ど‐ばん【土版】
東日本の縄文時代晩期の土製品。長さ5〜15センチほどの長方形または楕円形の板で、表裏に顔の表現や文様がある。呪術(じゅじゅつ)・護符用のものと考えられている。
どん‐す【緞子】
《唐音》室町時代末、中国から伝えられたといわれる絹の紋織物。繻子(しゅす)地に同じ繻子の裏組織で文様を織り出したもの。
ないこうかもん‐きょう【内行花文鏡】
中国、後漢代の銅鏡の一。半円状の弧形を内に向かうように連環状に連ねた文様をもつ。日本の弥生時代から古墳時代にかけての遺跡からも出土する。
にしき【錦】
1 種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の総称。縦糸で文様を表した経錦(たてにしき)と、横糸で表した緯錦(よこにしき)のほか、唐錦(からにしき)・大和錦などがある。 2 美しいもの、りっぱなも...
にしき‐がわ【錦革】
織物の錦に似せて文様を染め出した鹿革。