かい【櫂】
詩を中心とする日本の文芸同人誌。昭和28年(1953)、茨木のり子、川崎洋らが創刊。同人に、谷川俊太郎、吉野弘、大岡信、飯島耕一らがいる。 宮尾登美子の小説。第二次大戦前の高知を舞台とする自...
かいそうのぶんがく【回想の文学】
中島健蔵の回想録。昭和元年(1926)から昭和23年(1948)の文芸史、交友録などをまとめたもの。全5巻からなる。昭和52年(1977)刊行。同年、第30回野間文芸賞受賞。
かいぞう【改造】
総合雑誌。大正8年(1919)4月、山本実彦創立の改造社が創刊。大正デモクラシーの思潮を背景に進歩的な編集方針をとり、文芸欄にも力をそそいだ。昭和30年(1955)廃刊。
かいへんのこうけい【海辺の光景】
安岡章太郎の中編小説。精神を病み、海辺の病院に入院した母の最期の九日間を描く。昭和34年(1959)発表。翌昭和35年(1960)、第13回野間文芸賞受賞。
かいほうのげいじゅつ【解放の芸術】
文芸評論家、青野季吉の第1評論集。大正15年(1926)刊。
かかれざるいっしょう【書かれざる一章】
井上光晴の短編小説。昭和25年(1950)7月、文芸誌「新日本文学」に発表された処女作。日本共産党の下部党員の生活を描く。
かげつしんし【花月新誌】
文芸雑誌。明治10年(1877)1月、朝野(ちょうや)新聞社社長の成島柳北により創刊。成島自身が編集を担当し、朝野新聞社内花月社が発行。漢詩文、和歌を多く掲載。明治17年(1884)、通巻155...
か‐さく【佳作】
1 文学作品・芸術作品などで、できばえのいい作品。 2 絵画・文芸作品のコンクールなどで、入賞した作品に次ぐすぐれた作品。「選外—」
かっか【閣下】
北条秀司の戯曲集。昭和15年(1940)刊。第4回新潮社文芸賞受賞。表題作のほか「高砂」「藤壺」などの作品を収める。
かなしいだけ【悲しいだけ】
藤枝静男の短編小説集。妻の30年以上に及ぶ闘病生活から死までを描いた私小説。昭和54年(1979)刊行。同年、第32回野間文芸賞受賞。