やく‐みず【厄水】
赤潮の一。珪藻(けいそう)の異常増殖により、沿岸海域が緑褐色に濁るもの。晩冬から初春にかけ、三陸沖の親潮で発生。悪臭があり、魚が寄りつかず、漁業の妨げとなる。
やぐら‐ねぎ【櫓葱】
ネギの変種。晩春、茎を数十センチ伸ばして花を球状につけ、この花の幾つかが鱗茎(りんけい)に変わって子ネギとなって伸び、その上に孫ネギができる。地上に倒れると根を出して増える。北陸・東北地方で栽培...
やっこ‐そう【奴草】
ヤッコソウ科の寄生植物。シイの木の根に寄生し、高さ約7センチで全体に白い。太い肉質の根茎に鱗片(りんぺん)状の葉が十字形に対生し、形が奴凧(やっこだこ)を思わせる。晩秋、白い花が1個咲く。宮崎市...
やま‐の‐かみ【山の神】
1 山を守り、支配する神。多く、女性神として信仰され、農民・狩猟民・鉱業者などに祭られる。→田の神 2 妻のこと。特に、結婚してから何年もたち、口やかましくなった妻。 3 カジカ科の淡水魚。頭部...
やま‐ぶき【山吹】
1 バラ科の落葉低木。山間の湿地に多く、群生する。葉は互生し、卵形で先がとがり、縁に二重のぎざぎざがある。晩春、黄色の5弁花を開き、実は暗褐色。古くから庭木とされ、八重咲きのものは実がならない。...
やみ【闇】
1 光のささない状態。暗いこと。「—に包まれる」 2 闇夜。「文化五年の辰年のこんな—の晩に」〈漱石・夢十夜〉 3 思慮分別がつかないこと。「心の—」 4 知識がないこと。「母の言葉の放った光に...
ゆう【夕】
《原題、(イタリア)Vespro》イタリアの詩人、パリーニの詩。4部作「一日」の第3作。未完。著者没後の1801年、最終作「晩」とともに刊行。
ゆう‐べ【夕べ】
《「夕(ゆう)方(へ)」の意。古くは「ゆうへ」》 1 日の暮れるころ。夕方。「秋の—」⇔朝(あした)。 2 何かの催し物が行われる夜。「音楽の—」 3 《一説に、「よ(夜)べ」の転じた「ようべ」...
ゆき‐むかえ【雪迎え】
晩秋の小春日和の日に、糸をつけた子蜘蛛が空を飛ぶ現象。このあと雪が降ることが多いところからいう。山形県米沢盆地などでみられる。
ゆく‐あき【行く秋】
過ぎ去っていこうとする秋。晩秋。《季 秋》「—をしぐれかけたり法隆寺/子規」