こがくしょうでん【古学小伝】
江戸末期の国学書。3巻。清宮秀堅著。安政4年(1857)成立、明治19年(1886)刊。契沖・賀茂真淵・本居宣長ら75人の国学者の伝記を集成したもの。
こきゅうわすれうべき【故旧忘れ得べき】
高見順の小説。昭和11年(1936)刊。大正末期から昭和初期に左翼運動に献身した学生たちが、10年後に虚無と退廃に落ち込む姿を描く。
こころ・む【試む】
[動マ上二]《「こころみる」の上二段化。平安末期から現れる》 1 ためしてみる。「当家の浮沈をも—・むべしとこそ存じ候へ」〈古活字本平治・上〉 2 試飲・試食をする。「国王に備はる物も、まづ我さ...
こ‐し‐かた【来し方】
[連語]《「こ」は動詞「く(来)」の未然形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》 1 過ぎ去った時。過去。きしかた。「—は暗い苦悩(くるしみ)と悲痛(かなしみ)とに満たされていた」〈万太郎・末枯...
コシツェ【Košice】
スロバキア東部の工業都市。首都ブラチスラバに次ぐ同国第2の規模をもつ。コシツェ盆地に位置し、ホルナート川に沿う。14世紀から15世紀にかけて、ハンガリー王国のもと、交易、金細工、織物業などで栄え...
こ‐しゃほん【古写本】
古い時代に筆写した本。主として室町末期ころまでのものをいう。
こしょうジャンドサントレ【小姓ジャン・ド・サントレ】
《原題、(フランス)Petit Jean de Saintré》ラサルの散文物語。1456年頃の作。中世末期の若い騎士と聖職者との、貴婦人を巡る恋のさやあてを描く。
こじじゅうしゅう【小侍従集】
平安末期の私家集。1巻。小侍従の自撰。寿永元年(1182)成立。
こ‐そで【小袖】
1 現在の和服のもととなった、袖口の小さく縫いつまっている衣服。平安末期ごろは貴族が装束の下に着る白絹の下着であったが、鎌倉時代になると一般に袖に丸みをつけて数枚を重ね着しはじめ、しだいに上着の...
こそべ‐やき【古曽部焼】
摂津国古曽部(大阪府高槻市)で産した陶器。遠州七窯(なながま)の一つで、開窯は桃山末期から江戸初期。「古曽部」の印を用い、三島手・絵唐津などの写しのほか特色ある赤絵を作った。