あし‐まくら【足枕】
足をのせる寝具。むくみ解消などの効果があるほか、患部の保護や床ずれ防止にも用いられる。フットピロー。
あずち‐まくら【垜枕】
上が狭く底が広い、垜の形に似た箱の上に細長いくくり枕をのせたもの。近世、女性が多く用いた。箱枕。
あだ‐まくら【徒枕】
1 愛人と別れて、独り寝すること。「ああ現(うつつ)なや—、遠くも来ぬるものかなと」〈松の葉・二〉 2 その場限りの共寝。かりそめの契り。仮枕(かりまくら)。「かりそめの夢も浮き寝の—」〈長唄・...
あと‐まくら【後枕】
寝たときの足の方と頭の方。足もとと枕もと。「男女の君達—にさし集ひて、いかにせんと嘆き悲しみ給へども」〈平家・六〉
あやめ‐の‐まくら【菖蒲の枕】
端午の節句の夜、邪気を払うまじないに、ショウブを薄紙に包み枕元に置くこと。また、その枕。《季 夏》「きぬぎぬにとくる—かな/青々」
いし‐まくら【石枕】
1 古墳時代に、遺体の頭部をのせた石製の枕。くぼみがある。石棺の底面につくりつけたものと、棺とは別のものとがあり、前者は西日本、後者は東日本に多い。 2 陶製の枕。夏、昼寝などに用いる。陶枕(と...
いそ‐まくら【磯枕/石枕】
水辺の石を枕にすること。旅寝をすること。「波に萎(しを)るる—、海人(あま)の苫屋(とまや)に共寝して」〈謡・敦盛〉
一双(いっそう)の玉手(ぎょくしゅ)千人(せんにん)の枕(まくら)
《「円機活法」から》2本の美しい腕が千人の男の枕になる。夜ごとに別の客を迎える遊女の身の上をいう言葉。一双の玉臂(ぎょくひ)千人の枕。
一双(いっそう)の玉臂(ぎょくひ)千人(せんにん)の枕(まくら)
⇒一双の玉手千人の枕
いれこ‐まくら【入れ子枕】
入れ子1に作った箱枕(はこまくら)。