いのしし‐むしゃ【猪武者】
1 向こうみずに敵中に突進する武士。 2 状況を考えないで、がむしゃらに事を行う人。
いわしみずものがたり【石清水物語】
鎌倉中期ごろ成立した擬古物語。2巻。作者未詳。武士と公家の姫との恋を描く。
いんきょ‐りょう【隠居料】
1 隠居した人に割り当てられる生活費。 2 江戸時代、隠居した武士に幕府、または、藩が支給した扶持(ふち)。
いん‐の‐さいめん【院の西面】
院の御所の西面で警固に当たった武士。後鳥羽上皇のときに創設、承久の乱以後は廃止された。西面の武士。
いん‐の‐ほくめん【院の北面】
院の御所の北面で警固に当たった武士。白河上皇のときに創設された。北面の武士。
うけとり‐てがた【受取手形】
1 通常の取引によって受け取った手形。BR。B/R。⇔支払手形。 2 江戸時代、武士に支給された蔵米(くらまい)・切米(きりまい)あるいは借米(しゃくまい)を受け取る際に使われた手形証書。
うしろ‐きず【後ろ傷/後ろ疵】
逃げる時にからだの背面に受けた傷。武士はこれを恥とした。⇔向こう傷。
うす‐じり【薄知り】
うすうす事情を知ること。「なまなか武士の娘とは、—に人も知る」〈浄・氷の朔日〉
うち‐さぶらい【内侍】
鎌倉時代、母屋から続く東西の廊に設けられた、警備・宿直のための武士の詰め所。→遠侍(とおさぶらい) →外侍(そとさぶらい)
うまのり‐ばおり【馬乗り羽織】
江戸時代、武士が着た羽織の一。刀を差し、馬上で行動しやすいように背縫いの下方に馬乗り3が開けてある。無地か小紋の紋付で両脇に襠(まち)がない。打(ぶ)っ裂き羽織。背割り羽織。