念(ねん)が晴(は)・れる
全く思い残すところがなくなる。「残念と存じたが、これでやうやう—・れた」〈伎・扇音々大岡政談〉
ねん‐な・し【念無し】
[形ク] 1 無念である。残念である。「覚範一の矢を射損じて、—・く思ひなして」〈義経記・五〉 2 容易である。たやすい。「夜昼三日が間に、—・く掘り崩してけり」〈太平記・七〉 3 予想外である...
念(ねん)もな・い
1 考えがあさはかである。もの足りない。「二度ともなれば—・きことぐせどもをぞ僅かにまねぶめる」〈無名抄〉 2 残念である。無念である。「敵に焼き殺されてありと言はれんずるは、—・き事なり」〈義...
のこり‐おお・い【残り多い】
[形][文]のこりおほ・し[ク]心残りが多い。残念である。なごり惜しい。「—・い別れ」
は‐ぎしり【歯軋り】
[名](スル) 1 眠りながら、歯と歯をすり合わせて、きりきり音を立てること。また、その音。歯がみ。切歯。 2 怒りや悔しさから歯をかみしめて音を立てること。また、非常に残念がること。歯がみ。切...
はなはだ‐もって【甚だ以て】
[連語]「はなはだ」を強めた言い方。非常に。「—残念である」
歯(は)を噛(か)・む
歯を噛みしめて残念がる。また、悔しさをこらえる。「—・む思いであきらめる」
ほい‐な・い【本意無い】
[形][文]ほいな・し[ク] 1 思うようにならなくて残念である。「—・う帰りしが今年になってようよう暇を得て」〈露伴・椀久物語〉 「—・き事なれば、いとうたて物憂くおぼえて」〈落窪・四〉 2 ...
む‐ねん【無念】
[名・形動] 1 仏語。妄念のないこと。迷いの心を離れて無我の境地に入り、何事も思わないこと。正念。⇔有念(うねん)。 2 くやしいこと。また、そのさま。「—な結果に終わる」「残念—」 [派生]...
もっ‐て【以て】
[連語]《「も(持)ちて」の音変化》 1 (多く「…をもって」の形で格助詞のように用いて) ㋐手段・方法を示す。「誠意を—交渉に当たる」「書面を—申し入れる」「好意を—迎えられる」 ㋑原因・理...