にん‐じん【人身】
人間のからだ。じんしん。「幸に—を得、要法をきく」〈沙石集・三〉
のぞこ・る【除こる】
[動ラ四]除かれて消え失せる。のぞかれる。「障(さはり)—・り罪消えて、人天浄土(にんでんじゃうど)に生まれ」〈沙石集・二〉
の‐つ‐ち【野槌】
《「のづち」とも》 1 《野の霊(ち)の意》野の神。「次に草の祖(おや)草野姫(かやのひめ)を生む。亦は—と名づく」〈神代紀・上〉 2 野にすむマムシ・サソリの類。〈名義抄〉 3 化け物の一種。...
はぎ‐だか【脛高】
[名]茶入れなどで、釉(うわぐすり)が上部でとまり、素地(きじ)が広く露出しているもの。
[形動ナリ]衣服の丈が短く、すねの上まで現れているさま。「高野檜笠(かうやひがさ)に—なる黒衣(くろ...
はごく・む【育む】
[動マ四]「はぐくむ」に同じ。「万人(まんにん)を—・み助けんためなり」〈沙石集・一〉
はん【判】
1 文書などに押して、しるしとするもの。印判。印形(いんぎょう)。はんこ。また、そのしるし。「書類に—をもらう」 2 書き判。花押(かおう)。 3 《「ばん」とも》紙や本などの大きさの規格を示す...
ひじ・る【聖る】
[動ラ四]《名詞「ひじり(聖)」の動詞化》ひじりらしく振る舞う。戒律を厳しく守る。「若うより—・りて侍りしかば」〈沙石集・四〉
ひと‐あきびと【人商人】
「人買い」に同じ。「—の、人あまた具して下りける中に」〈沙石集・九〉
ふ‐かく【不覚】
[名・形動] 1 心や意識がしっかりしていないこと。思わず知らずそうなること。また、そのさま。「—にも涙を流す」「前後—」 2 油断して失敗すること。また、そのさま。「—の一敗を喫す」 3 覚悟...
ふ‐きょう【不孝】
[名・形動ナリ] 1 「ふこう(不孝)」に同じ。「—なるは仏の道にもいみじくこそ言ひたれ」〈源・蛍〉 2 律の八虐の一。祖父母や父母を訴えたりののしったりする罪。 3 中世、父母がその子を勘当す...