のり‐の‐ちから【法の力】
仏法の力。仏法の功徳(くどく)。法力(ほうりき)。「うれしや、さては誓ひの船、—と覚えたり」〈謡・竹生島〉
のり‐の‐つえ【法の杖】
1 頼りとすがる仏法を、杖にたとえた語。「花紫は先に立ち、若紫は—、つくづくものを案ずるに」〈浄・吉野忠信〉 2 寺参りや墓参りなどのときに用いる杖。「麦刈りぬ近道来ませ—」〈蕪村句集〉
のり‐の‐とも【法の友】
ともに仏道を志している友。「かへりては心恥づかしげなる—にこそはものし給ふなれ」〈源・橋姫〉
のり‐の‐ともしび【法の灯】
1 仏法を、闇(やみ)を明るく照らす灯火にたとえていう語。法灯(ほうとう)。「願はくは暫し闇路にやすらひてかかげやせまし—」〈新古今・釈教〉 2 師から弟子へと伝えられる法脈を、灯火にたとえた語...
のり‐の‐にわ【法の場】
法会(ほうえ)や説教など、仏事を行う場所。法場(ほうじょう)。「春ごとに嘆きしものを—散るがうれしき花もありけり」〈千載・釈教〉
のり‐の‐ふね【法の舟】
仏法が極楽浄土の彼岸に衆生(しゅじょう)を運ぶことを、舟にたとえていう語。法船(ほうせん)。「—さして行く身ぞもろもろの神も仏もわれをみそなへ」〈新古今・釈教〉
のり‐の‐みず【法の水】
仏の教えが衆生(しゅじょう)の煩悩(ぼんのう)を洗い清めることを、水にたとえていう語。法水(ほうすい)。「—にすます心の清ければけがるる袖とたれか見るべき」〈続後撰・雑中〉
のり‐の‐みち【法の道】
仏の説いた道。仏道。「思はずよかしこき代々の—おろかなる身に伝ふべしとは」〈続千載・釈教〉
のり‐の‐むしろ【法の筵】
仏法を説く所。法筵(ほうえん)。「さらにまた花ぞ降りしく鷲の山—の暮れ方の空」〈千載・釈教〉
のり‐めん【法面】
⇒のり(法)5㋑