た・る【足る】
[動ラ五(四)] 1 「足りる」に同じ。「配慮が—・らぬ」「一見するに—・る」 2 満足する。「—・るを知らざる者は富むといえども貧し」
足(た)るを知(し)・る
身分相応に満足することを知る。足る事を知る。→知足1
たん‐ぬ【足んぬ】
《動詞「た(足)る」の連用形に完了の助動詞「ぬ」の付いた「たりぬ」が音変化したものの名詞化》みちたりること。満足。→堪能(たんのう)「腹ヲタテ身ノ焔(ほむら)ヲモヤイテ、ソシリマワッテ、ナヲ—セ...
たん‐のう【堪能】
[名](スル)《「た(足)んぬ」の音変化。「堪能」は当て字》 1 十分に満足すること。「おいしい料理を—する」 2 気が済むこと。納得すること。「せめてのことに様子を語り、—させて給(た)べか...
だいたい‐ざい【代替財】
相互に他の代わりをなし、同一の欲望を満足させられる財。バターとマーガリンなど。競争財。→補完財
ちい‐ざい【地位財】
周囲と比較することで満足を得られる財。所得・財産・社会的地位・物的財など。幸福感は長続きしない。→非地位財
ち‐そく【知足】
1 《「老子」三三章の「足るを知る者は富む」から》みずからの分(ぶん)をわきまえて、それ以上のものを求めないこと。分相応のところで満足すること。 2 《「知足天」の略》「兜率天(とそつてん)」に同じ。
ちそく‐あんぶん【知足安分】
《足りることを知り、分に安んずること》満足することを知らないと、どんなに豊かであっても安らぐことがないということ。置かれている状況を自分に見合ったものとして不平不満を抱かないこと。安分知足。→知足
ちゅう‐しん【中心】
1 まんなか。中央。「町の—に公民館がある」「地域の—」 2 物事の集中する場所。また、最も重要な位置にある物や人。また、その位置。「—となって組織をとりしきる」「政治経済の—をなす」 3 心の...
ちょう‐じょう【重畳】
[名](スル) 1 幾重にも重なること。「峰巒—して長く飛騨、越中、越後の境に亘り」〈木下尚江・良人の自白〉 2 この上もなく満足なこと。大変喜ばしいこと。感動詞的にも用いる。頂上。「あすの喜...