ぜん‐き【禅機】
禅における無我の境地から出る働き。禅僧が修行者などに対するときの、独特の鋭い言葉または動作。
ちんこん‐きしん【鎮魂帰神】
魂をしずめて無我の境地に至り、神と一体化すること。
にゅう‐じょう【入定】
[名](スル)仏語。 1 禅定(ぜんじょう)にはいること。精神を統一して煩悩を去り、無我の境地にはいること。⇔出定。 2 高僧が死ぬこと。入滅。
みしょう‐いぜん【未生以前】
1 《「父母未生以前(ぶもみしょういぜん)」の略》仏語。自我のない絶対無差別の境地。無我の境地。父母(ぶも)未生以前。 2 生まれる以前。ずっと前。とっくの昔。「それは—で、今は挨拶きりぎりす」...
む‐ちゅう【夢中】
[名・形動] 1 物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。「—で本を読む」「競馬に—になる」「無我—」 2 夢を見ている間。夢の中。「多数は猶安眠の—にあり」〈独歩・愛弟通信〉 3 正気を...
む‐ねん【無念】
[名・形動] 1 仏語。妄念のないこと。迷いの心を離れて無我の境地に入り、何事も思わないこと。正念。⇔有念(うねん)。 2 くやしいこと。また、そのさま。「—な結果に終わる」「残念—」 [派生]...
むねん‐むそう【無念無想】
1 仏語。一切の想念を離れること。無我の境地に入り、無心になること。 2 しっかりした考えを持っていないこと。思慮のないこと。「—の下部ども」〈浄・百合若大臣〉
我(われ)にもあら◦ず
1 われを忘れて。無我夢中で。「—◦ず言い訳しようとしたのを」〈康成・伊豆の踊子〉 2 自分であるという気がしない。人心地がしない。「御子は—◦ぬけしきにて」〈竹取〉 3 本心からでなく。しぶし...