とさみなと‐いせき【十三湊遺跡】
青森県五所川原市市浦地区にある中世の港町の遺跡。町並みや館の遺構が確認され、中国・高麗製のものを含む大量の陶磁器などを出土した。
とべ‐やき【砥部焼】
愛媛県伊予郡砥部町およびその付近から産する磁器。18世紀前半の開窯。初め日用陶器を焼いていたが、その後、改良を重ね、白磁や染め付け・色絵などを焼成。
とん【榻/墩】
《「とん(榻)」は唐音》陶磁器製で円筒形の中国風腰掛け。多く庭園に置く。
ど‐き【土器】
粘土を焼成して作った素焼きの器物。陶器・磁器に比べ、一般に焼成火度は低い。古くから世界各地で見られ、日本では縄文土器・弥生土器・土師器(はじき)がある。出土した層や器形・文様などから考古学上の重...
なか‐わたり【中渡り】
織物・陶磁器などで、古渡(こわた)りと後渡(のちわた)りとの中間の、永正・大永(1504〜1528)のころに渡来したこと。また、そのもの。ちゅうわたり。
なべしま‐やき【鍋島焼】
江戸前期、肥前鍋島家が藩窯で焼かせた磁器。寛永5年(1628)の始まりと伝えるが、延宝3年(1675)松浦郡大川内に窯を移してから最盛期を迎えた。貴紳への献上品の焼造を主眼として、精巧華麗な作風...
ナポリ‐おうきゅう【ナポリ王宮】
《Palazzo Reale di Napoli》イタリア南部、カンパニア州の都市ナポリにある宮殿。17世紀初頭、スペイン統治時代にフェリペ3世の居城として建築家ドメニコ=フォンタナの設計により...
にしき‐で【錦手】
赤・緑・黄・青・紫などで上絵(うわえ)をつけた陶磁器。五彩・色絵・赤絵などとほぼ同義で、古伊万里などで多く用いられる呼称。
にっそう‐ぼうえき【日宋貿易】
平安中期から鎌倉中期、日本と宋の間で行われた貿易。主な輸入品は銅銭・陶磁器・香料など、輸出品は硫黄・刀剣・砂金などで、平氏政権・鎌倉幕府とも積極的に推進した。
にほん‐みんげいかん【日本民芸館】
東京都目黒区にある博物館。昭和11年(1936)柳宗悦(やなぎむねよし)らにより創設。陶磁器や木漆器、染織品などの民芸品を収蔵する。→民芸