こころ‐ばかり【心許り】
わずかに心の一部を表したものであること。贈り物をするときなどに謙遜していう語。副詞的にも用いる。「—の品」「お礼のしるしに、—粗餐を差し上げたいと存じます」
心(こころ)より
1 自分の心がもとで。「秋はただ—おく夕露を袖のほかとも思ひけるかな」〈新古今・秋上〉 2 心の底から。心から。「—お礼申し上げます」
心(こころ)を配(くば)・る
気をつける。配慮する。気をくばる。「失礼がないように—・る」
こさつき‐え【小五月会】
近江(おうみ)坂本(滋賀県大津市)の日吉(ひえ)大社や奈良の春日大社で陰暦5月9日に行われた祭礼。小五月祭。
こし‐まき【腰巻(き)】
1 女性が和装するとき、下着として腰から脚にかけて、じかに肌にまとう布。ゆもじ。おこし。 2 中世以降、武家の女性や宮中の下仕えの女官が、夏に小袖の上につけて肩脱ぎとして腰から下に巻きつけた衣服...
腰(こし)を屈(かが)・める
からだを前に曲げる。そうやって礼をする。「—・めて丁重にあいさつする」
こじき【古事記】
奈良時代の歴史書。3巻。天武天皇の勅命で稗田阿礼(ひえだのあれ)が誦習(しょうしゅう)した帝紀や先代旧辞を、元明天皇の命で太安万侶(おおのやすまろ)が文章に記録し、和銅5年(712)に献進。日本...
こじり‐とがめ【鐺咎め】
1 武士がすれ違うときに、双方の刀の鐺が触れ合うのを、無礼だとしてとがめること。鐺当て。鞘当て。 2 ちょっとしたつまらないことでとがめだてすること。「見しりごしなる悪口、あるいは—、又は男だて...
こ‐そで【小袖】
1 現在の和服のもととなった、袖口の小さく縫いつまっている衣服。平安末期ごろは貴族が装束の下に着る白絹の下着であったが、鎌倉時代になると一般に袖に丸みをつけて数枚を重ね着しはじめ、しだいに上着の...
こ‐ぞく【古俗/故俗】
昔の風俗。古くからのしきたり。「—を今に伝える祭礼」