しん‐ぴ【神秘】
[名・形動]《古くは「じんぴ」とも》人間の知恵では計り知れない不思議なこと。普通の認識や理論を超えたこと。また、そのさま。「宇宙の—を探る」「—な美」 [派生]しんぴさ[名]
しんぴ‐げき【神秘劇】
⇒聖史劇(せいしげき)
しんぴ‐しゅぎ【神秘主義】
神や絶対的なものと自己とが体験的に接触・融合することに最高の価値を認め、その境地をめざして行為や思想の体系を展開させる哲学・宗教上の立場。新プラトン学派やエックハルト、イスラム教のスーフィズムな...
しんぴしゅぎ‐ぶんがく【神秘主義文学】
内面的・霊的な直観によってとらえた神秘的あるいは超自然的な世界を表現しようとする文学。ノバーリス・メーテルリンク・ユイスマンスなどがこれに属する。
しんぴ‐てき【神秘的】
[形動]普通の認識や理論を超えて、不思議な感じのするさま。「—な雰囲気」
しんぴてきなしあつし【神秘的な指圧師】
⇒神秘的なマッサージ師
しんぴてきなマッサージし【神秘的なマッサージ師】
《The Mystic Masseur》トリニダード出身のインド系英国人作家、ナイポールの小説。1957年に発表された処女長編。自身の出身地である英国領トリニダード島を舞台に、植民地社会のようす...
しんぴてきはんじゅうしゅぎ【神秘的半獣主義】
岩野泡鳴の評論。明治39年(1906)刊行。霊と肉との合致と刹那(せつな)的な生の充足を訴える。
しんぴのこうたん【神秘の降誕】
《原題、(イタリア)Natività mistica》ボッティチェリの絵画。カンバスに油彩。縦109センチ、横75センチ。幼子イエスの誕生を祝う天使、および東方の三博士の来訪を神秘的に描いた作品...
しんぴのこひつじ【神秘の小羊】
《原題、(オランダ)Het Lam Gods》ファン=アイク兄弟の絵画。板に油彩。大規模な多翼式の祭壇画であり、12枚のパネルで構成される。初期フランドル派の傑作として知られる。ヘント、聖バーフ...