いな【稲】
「いね」の変化した語。複合語として用いられる。「—穂」「—田」《季 秋》
いね【稲】
1 イネ科の一年草。実が米で、広く主食とされ、水田や畑で栽培し、畑に作るものは陸稲(おかぼ・りくとう)とよばれる。インドまたは東南アジアの原産。日本では先史時代から栽培。高さ約1メートル。多く、...
うき‐いね【浮(き)稲】
イネの品種で、水位が上昇したとき、急速に生長して葉や穂先を水面に出すことのできるもの。草丈は数メートルから十数メートルになることもある。東南アジアなど洪水の多い低湿地で栽培される。
うる‐しね【粳稲】
粳(うるち)がとれる稲。
えきき‐とう【駅起稲】
駅稲(えきとう)の大宝令での称。
えき‐とう【駅稲】
養老令で、駅の経費に充てるために駅田から収穫した米。大宝令では駅起稲(えききとう)と称した。
おか‐ぼ【陸稲】
畑に栽培される稲。水稲に比べて収穫量が少なく、味も落ちる。りくとう。《季 秋》「痩(や)せ—へ死火山脈の吹きおろし/三鬼」
おく‐て【奥手/晩生/晩稲】
1 (晩稲)比較的遅く成熟する品種の稲。中手(なかて)・早稲(わせ)に対していう。《季 秋》「刈るほどに山風のたつ—かな/蛇笏」 2 (奥手・晩生)一般に、遅く成熟すること。 ㋐花や実のつくのが...
おしね【晩稲】
《「おそいね」の音変化という》稲の、遅く成熟するもの。おくて。「うき身には山田の—おしこめて世をひたすらに恨みわびぬる」〈新古今・雑下〉
かけ‐いね【懸(け)稲】
1 刈り取って稲木にかけた稲。《季 秋》 2 「懸け税(ちから)」に同じ。