うま‐いかだ【馬筏】
流れの急な大河を騎馬で渡るときに、数頭の乗馬を並べつないで筏のようにすること。また、その隊形。「兵(つはもの)三千余騎、一度に颯(さっ)と打ち入って—に流れをせきあげたれば」〈太平記・八〉
えい‐せん【曳船】
海上・河川などで、自力で航行できない船や筏(いかだ)などを引いていくこと。また、そのための船。タグボート。ひきふね。
おうりょっこう‐ぶし【鴨緑江節】
大正年間(1912〜1926)に流行した俗謡の一。朝鮮の鴨緑江に出稼ぎに行った筏師(いかだし)が歌いはじめたもの。恵山鎮節。
おおかわ‐がり【大川狩(り)】
大きな河川で、木材を筏(いかだ)に組まず、1本ずつ流し送ること。
から‐びと【唐人/韓人】
《古くは「からひと」》中国、または朝鮮の人。「—も筏(いかだ)浮かべて遊ぶといふ今日そ我が背子花かづらせよ」〈万・四一五三〉
かるいし‐いかだ【軽石筏】
海底火山などからのマグマの噴出によって生じた軽石が海面で集まり、筏のように漂流するもの。パミスラフト。
かわ‐がり【川狩(り)】
1 川で、水をせき止めたり、投網を打ったりして魚を捕ること。川猟。《季 夏》「—や楼上の人の見知り皃(がほ)/蕪村」 2 木材を、筏(いかだ)に組まずに、1本ずつ上流から流し送ること。
かわ‐くだり【川下り】
船で周囲の景観を楽しみながら川を下ること。また、木材を筏(いかだ)に組んで川の流れにのせて運ぶこと。
く‐こ【枸杞】
ナス科の落葉小低木。原野などに生え、茎はとげのある小枝をもつ。葉は柔らかい。夏、淡紫色の花をつけ、実は熟すと紅色。若葉は枸杞茶に用いる。果実は枸杞子、根皮は地骨皮(じこっぴ)といい、それぞれ果実...
くさいかだ【草筏】
外村繁の長編小説。昭和10年(1935)、「世紀」誌に発表、同年の第1回芥川賞の候補作となる。単行本は昭和13年(1938)刊。近江商人であった自家をモデルとする大河小説で、戦後に発表した「筏」...