き【箕】
二十八宿の一。東方の第七宿。射手(いて)座の四星をさす。みぼし。箕宿。
き【箕】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]み 1 農具の一。み。「箕裘(ききゅう)」 2 両足を前に伸ばした座り方。「箕踞(ききょ)・箕坐(きざ)」
き‐きゅう【箕裘】
父祖の業。また、その業を継ぐこと。「—を継ぐ」 [補説]よい弓職人の子は、父の仕事から柳の枝を曲げて箕(み)を作ることを学び、よい鍛冶屋(かじや)の子は、金鉄を溶かして器物を修繕する父の仕事から...
き‐きょ【箕踞】
[名](スル)《その姿勢が箕(み)に似ているところから》両足を前へ投げ出して座ること。箕坐(きざ)。
き‐ざ【箕坐】
足を投げ出して座ること。箕踞(ききょ)。
き‐ざん【箕山】
中国河南省中西部の山。登封(とうほう)の南東方に位置する。尭(ぎょう)の時代、隠者の巣父(そうほ)・許由(きょゆう)・伯益(はくえき)が住んでいたと伝えられる。
箕山(きざん)の志(こころざし)
《尭帝が自分に位を譲ろうとするのを聞いた許由(きょゆう)が、それをことわり箕山に隠れ住んだという「晋書」向秀伝の故事から》世俗の名利をさけて操を守り通そうという志。隠遁(いんとん)の志。
箕山(きざん)の節(せつ)
《許由(きょゆう)が世俗の名利をさけ、箕山に隠退して節操を守ったという「漢書」鮑宣伝の故事から》節操を守って官途につかないことのたとえ。
きし‐ちょうせん【箕子朝鮮】
前3世紀ごろ、朝鮮半島の北西部大同江流域に栄えた中国人の王国。首都は王険(現在の平壌)。始祖の箕子は、殷(いん)王朝の一族といわれる。前195年ごろ、衛満によって滅ぼされた。
き‐しゅう【箕帚】
⇒きそう(箕帚)