なわ‐のれん【縄暖簾】
1 「縄簾(なわすだれ)1」に同じ。 2 《店先に1を下げたところから》居酒屋・一膳飯屋などのこと。「—で一杯やる」
なんばん‐なわすだれ【南蛮縄簾】
⇒縄簾(なわすだれ)
にょうぼう‐ぐるま【女房車】
女房2が外出時に使う牛車(ぎっしゃ)。おんなぐるま。「御車に下簾かけ、—の様にておはして」〈夜の寝覚・二〉
糠(ぬか)に釘(くぎ)
ぬかに釘を打つこと。なんの手ごたえもなく、効き目のないことのたとえ。暖簾(のれん)に腕押し。ぬかくぎ。「いくら注意しても—だ」
ねずみ‐なき【鼠鳴き】
「ねずなき」に同じ。「簾の内から—、何事かと寄る袖の時雨」〈浮・新色五巻書・三〉
のう‐れん【暖簾】
《「のう(暖)」は唐音》「のれん(暖簾)」に同じ。「—はづし大戸を閉めて」〈浄・博多小女郎〉
のち‐の‐あおい【後の葵】
賀茂の祭の日に簾(すだれ)などにかけた葵を、祭りが過ぎた後日までそのまま残しておいたもの。「祭過ぎぬれば、—不用なりとて」〈徒然・一三八〉
の‐れん【暖簾】
《「のんれん」「のうれん」の音変化。もと、禅家で簾(す)のすきまをおおい風よけとする布の帳(とばり)をいった》 1 商家で屋号・店名などをしるし、軒先や店の出入り口にかけておく布。また、それに似...
のれん‐ぐち【暖簾口】
歌舞伎の大道具で、民家などの室内の正面奥に設けられた、暖簾をかけてある出入り口。
のれん‐だい【暖簾代】
1 商家で、長年勤めた奉公人が独立するときに出してやる資本金。 2 企業のもつブランド力、製造販売などの知識技術、顧客との関係、従業員の能力など、無形の資産。企業買収の場合、買収価格から買収され...