あわ‐やき【粟焼(き)】
1 粟を蒸してついた餅(もち)で餡(あん)を包み、小判形に焼いた菓子。 2 粟おこし。
あわ‐ようかん【粟羊羹】
練りようかんの一種で、糯粟(もちあわ)を主原料にしたもの。粟粒が全体に浮き出ている。
ぞく【粟】
1 あわ。 2 穀類。また、扶持米。「—を食(は)む」「金を軽くし—を重くす」〈方丈記〉 3 容積の単位。勺(しゃく)の1万分の1。
ぞく【粟】
[人名用漢字] [音]ゾク(慣) [訓]あわ 穀物の名。あわ。「粟散・粟粒」
ぞく‐さん【粟散】
《古くは「そくさん」》あわ粒をまいたように細かく散らばっていること。
ぞくさ‐こく【粟散国】
⇒ぞくさんこく(粟散国)
ぞくさん‐こく【粟散国】
《古くは「そくさんこく」》あわ粒を散らしたような小国。インド・中国などの大国に対し、日本をいう。ぞくさこく。「いはんや—の主(あるじ)として」〈太平記・一二〉
ぞくさん‐へんじ【粟散辺地】
辺地にある、あわ粒を散らしたような小国。粟散辺土。「況(いはん)や我が国は—の境(さかひ)なり」〈太平記・三三〉
ぞくさん‐へんど【粟散辺土】
「粟散辺地」に同じ。
ぞく‐りゅう【粟粒】
粟(あわ)の粒。あわつぶ。また、非常に小さい物のたとえ。「—大」