いわず‐もがな【言わずもがな】
[連語]《動詞「い(言)う」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連用形+終助詞「もがな」》 1 (「の」を伴って連体詞的に用いて)言わないほうがよい。言わでもの。「—のことを言う」 2 言うまでもな...
うべな‐うべな【宜な宜な】
[連語]《副詞「うべ」に感動の終助詞「な」の付いた形を重ねた語》もっとももっとも。なるほどなるほど。「やすみしし我が大君は—我れを問はすな」〈仁徳紀・歌謡〉
うらん‐かな【売らん哉】
[連語]《動詞「う(売)る」の未然形+推量の助動詞「ん」の連体形+終助詞「かな」》何がなんでも商品を売りさえすればよいという考え方、態度。「—の姿勢が見え見えだ」
か
[副助]種々の語に付く。 1 (疑問語に付いて、または「…とか」の形で)不確かな意を表す。「どこ—で会った」「彼も来ると—言っていた」 2 疑いの気持ちで推定する意を表す。「心なし—顔色がさえ...
か‐い
[終助]《終助詞「か」+終助詞「い」から》文末にくる種々の語に付く。 1 (親しみをもって)疑問・反問・確かめの意を表す。「おや、雷—」「そんなことでいいの—」 2 反語の意を表す。「そんなに簡...
かい‐な
[連語] 1 《「かい」「な」は、ともに終助詞》疑いの意を込めて念を押す意を表す。「ここでお雇いなさるの—」〈滑・膝栗毛・七〉 2 《「さうかいな」または「さやうかいな」の略》軽く疑いながら応答...
かい‐の
[連語]《終助詞「かい」+終助詞「の」。近世語》文末に付けて用いる。 1 疑いをもって尋ねかけたり、確かめたりする意を表す。「こんな時に客引いてくれそなものではない—」〈浄・丹波与作〉 2 反語...
か‐え
[連語]《終助詞「か」+間投助詞「え」》文末に付けて、確かめたり、疑いをもって問いかけたりする意を表す。「出来た—」〈漱石・吾輩は猫である〉
か‐な
[連語]《終助詞「か」+終助詞「な」》文末にあって、名詞および名詞的な語、動詞・形容詞の連体形などに付く。 1 念を押したり、心配したりする気持ちを込めた疑問の意を表す。「うまく書ける—」「君一...
かな【哉】
[終助]《係助詞「か」の文末用法+終助詞「な」から》体言・活用語の連体形に付いて、感動・詠嘆を表す。…だなあ。「人の心は愚かなるもの—」〈徒然・八〉 「病雁の夜さむに落ちて旅寝—/芭蕉」〈猿蓑〉...