な
[終助] 1 動詞・動詞型助動詞の終止形、ラ変型活用語の連体形に付く。禁止の意を表す。「油断する—」「まだ帰る—」「かの尼君などの聞かむに、おどろおどろしく言ふ—」〈源・夕顔〉 2 《補助動詞...
ない
[助動][なかろ|なく・なかっ|ない|ない|なけれ|○]動詞・助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」「たがる」の未然形に付く。 1 動作・作用を打ち消す意を表す。「悪い本は読まない」「足下(...
ない‐ければ
[連語]《打消しの助動詞「ない」の終止形+接続助詞「ければ」。近世江戸語》仮定条件を表す「なければ」に先立って使われた語。「滅多なことでも出来—よいが」〈咄・喜美だんご〉
なむ
[助動][○|○|なむ|なむ|なめ|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同じ。→なも[助動]「国々の社の神に幣(ぬさ)奉り我(あ)が恋すなむ妹(いも)がか...
なも
[助動][○|○|なも|なも|○|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同じ。→なむ[助動]「うべ児(こ)なは我(わぬ)に恋ふなも立(た)と月(つく)のぬが...
なり
[助動][○|(なり)|なり|なる|なれ|○]活用語の終止形に付く。平安時代以後は、ラ変形活用語には連体形に付く。 1 音や声が聞こえるという意を表す。 ㋐…の音や声が聞こえる。「みとらしの梓(...
なり
[接助]動詞・動詞型活用語の終止形に付く。 1 ある動作・作用が終わったと同時に、他の動作・作用が行われる意を表す。…するとすぐに。「玄関に入る—、異様な気配に気づいた」「床に就く—、いびきを...
なり‐かつよう【ナリ活用】
文語形容動詞の活用形式の一。「静かなり」「丁寧なり」などのように、終止形の語尾が「なり」の形をとるもの。元来、「静かに」「丁寧に」などの形が動詞「あり」に結びついた「静かにあり」「丁寧にあり」の...
なり‐と
《断定の助動詞「なり」+接続助詞「と」から》名詞、名詞に準じる語、副詞、活用語の終止形、助詞などに付く。「なりとも」の形でも使う。 [副助] 1 いくつかあるもののうちの一つを、一応の例として...
なりなん‐と◦す【垂んとす】
[連語]《動詞「な(成)る」の連用形に、完了の助動詞「ぬ」の未然形、推量の助動詞「む」の終止形、さらに格助詞「と」、動詞「す(為)」が付いたもの》⇒なんなんとする