鼻笛(はなぶえ)を吹(ふ)・く
1 口を閉じ、声を鼻に抜いて歌う。「—・いて吟ずることか」〈中華若木詩抄・上〉 2 得意になる。「諸人勇みて—・きけるに」〈浮・胸算用・三〉
はやめ‐ぐすり【早め薬】
お産を早めるための薬。はやめ。「不断医者は次の間に鍋を仕かけ、—の用意」〈浮・胸算用・二〉
はら‐はれ【腹脹れ/腹腫れ】
1 腹がふくれていること。また、その人。〈日葡〉 2 金持ち。多く、ののしっていう。「中京(なかぎゃう)の分限者(ぶげんしゃ)の—どもが」〈浮・胸算用・二〉
はらや【水銀粉/軽粉】
おしろいの一。水銀に明礬(みょうばん)を加えて製したもの。伊勢国飯南郡射和村から産した。伊勢おしろい。「毎年太夫殿から御祓箱に鰹節一連、—一箱」〈浮・胸算用・一〉
ひと‐ぎれ【人切れ】
《人の切れはしの意。「ひときれ」とも》人と称しうるもの。また、人の気配。ひとけ。「いづかたの道場にも—なく」〈浮・胸算用・五〉
ひょっ‐と
[副] 1 不意に。思いがけず。また、うっかり。「—立ち上がる」「—口に出す」 2 もしかして。万一。「あなたは—、佐藤と云う男を知っちゃ居ませんか」〈風葉・青春〉 3 物が突き出たり飛び出たり...
ひる‐ぬすびと【昼盗人】
1 昼間、盗みをする者。「こは—の入りにたるにこそありけれ」〈今昔・二九・四〉 2 良民のような顔をして悪事を働く者。「書き出し請けて済まさぬは…—に同じ」〈浮・胸算用・一〉
び‐じん【美人】
1 容姿の美しい女性。美女。 2 容姿の美しい男子。「玉のやうなる—…聟にいたします」〈浮・胸算用・二〉
貧乏(びんぼう)の花盛(はなざか)り
ますます貧乏になることのたとえ。「昔より食酒(けざけ)を飲む者は—といふ事あり」〈浮・胸算用・五〉
ふくさ
[形動ナリ] 1 やわらかなさま。「近江、美濃、尾張などにて、物の柔らかなることを—といふ」〈玉勝間・一三〉 2 人柄の柔和なさま。「—な人」〈吉原失墜〉 3 福々しくゆったりしているさま。「い...