むな‐づもり【胸積(も)り】
「胸算用(むなざんよう)」に同じ。〈和英語林集成〉
もの‐し【物仕/物師】
1 物事をよく心得てする人。また、世事になれた人。巧者。「いみじき—ぞ、まろは」〈落窪・一〉 2 裁縫で仕える女の奉公人。おものし。「腰元、中居女、—を添へて」〈浮・胸算用・二〉
やら
[副助]名詞、名詞に準じる語、副詞、活用語の連体形、助詞などに付く。(疑問語を伴って、あるいは「とやら」の形で)不確かな意や、ぼかして言う意を表す。…か。「何—降ってきた」「いつのまに—眠って...
ゆ‐ぐ【湯具】
1 昔、入浴の際、身につけた衣服。湯帷子(ゆかたびら)。 2 女性の腰巻き。湯文字(ゆもじ)。ゆまき。「—も本紅(ほんもみ)の二枚がさね」〈浮・胸算用・一〉
よ‐ぬけ【夜脱け】
夜にまぎれてこっそり脱け出すこと。夜逃げ。「ひとりは—古しとて昼ぬけにして」〈浮・胸算用・三〉
世(よ)を済(わた)・す
1 世人を済度する。「仏の、世に出で給ひて—・し給へる」〈栄花・鶴の林〉 2 隠居して跡目を継がせる。「子孫に—・し」〈浮・胸算用・五〉
り‐ぎん【利銀】
「利金(りきん)1」に同じ。「—のかさなり富貴になる事を楽しみける」〈浮・胸算用・二〉
りん【凜】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 態度・容姿・声などが、きびしくひきしまっているさま。「—とした声がひびく」 2 寒さのきびしいさま。「—とした朝の寒気」 3 数量がきわめて正確であるさま。「...
わい‐やい
[連語]《終助詞「わい」+終助詞「やい」。近世初めごろの語》活用語の終止形・連体形に付く。感動・強調を表す。…(の)だよ。…(の)だぞ。同輩・目下の者に対して用いられた。「おのれはな、三が日の内...
わかしゅ‐やど【若衆宿】
「若者宿」に同じ。「—の奈良茶、一杯八分づつに当たるといへり」〈浮・胸算用・二〉