勘当(かんどう)切(き)・る
勘当して縁を切る。「—・らるる事などかまはぬ顔つきの若い者」〈浮・胸算用・三〉
かん‐もん【肝文】
[名・形動ナリ] 1 重要な文章。「不晴不晴の時、と申すが、中にも—でござる」〈虎寛狂・布施無経〉 2 大切なこと。また、そのさま。「朝夕気をつくるが胸算用の—なり」〈浮・胸算用・三〉
がらり
[副] 1 残らず。そっくり。「山城屋といふくつわへ…命—に身を売りて」〈浄・淀鯉〉 2 即座に。すぐさま。「それ縛れと言ふや否や、—後ろ手三寸縄」〈浄・兜軍記〉 [名]給料などを前もって全...
きぬ‐くばり【衣配り】
年末に、正月の晴れ着用として、一門の人々や使用人などに衣服を与えた行事。《季 冬》「この二十一日に例年の—とて、一門中、下人ども、かれこれ集めて」〈浮・胸算用・四〉
きのくに‐ごき【紀国御器/紀国五器】
紀伊国産の朱漆塗りの食器。「羹箸(かんばし)、塗箸、—、なべぶたまで、さらりと新しくしかへて」〈浮・胸算用・一〉
きゃ‐ふ【脚布】
婦人の腰巻き。「おのれが姉は—せずに味噌買ひに行く」〈浮・胸算用・四〉
きょう【胸】
[音]キョウ(漢) [訓]むね むな [学習漢字]6年 〈キョウ〉 1 首と腹の間の部分。むね。「胸囲・胸郭・胸腔(きょうこう)・胸骨・胸部/気胸」 2 胸のうち。心。「胸懐・胸襟・胸中・胸底...
きょう‐さん【胸算】
[名](スル)胸の中で見積もること。胸算用(むなざんよう)。「父の—に、福沢の家は総領に相続させる積りで」〈福沢・福翁自伝〉
きわま・る【極まる/窮まる】
[動ラ五(四)] 1 ぎりぎりの状態までいく。限度・限界に達する。「感—・って泣く」「—・るところを知らない征服欲」 2 (形容動詞の語幹に付いて)この上なく…である。「退屈—・る話」 3 (「...
ぎり‐づめ【義理詰め】
1 道理をもって物事をとらえること。理屈詰め。「先より腹の立つやうに持ってくる時になほ物静かに、—に」〈浮・胸算用・三〉 2 義理をたてに責めたてること。また、義理でどうしようもなくなること。義...