こまち【小町】
小野小町(おののこまち)のこと。
1 《
が美人だったというところから》評判の美しい娘。小町娘。多く、その女性の住んでいる土地の名をつけてよぶ。 2 能面の一。老女の面。
さんこう‐じょう【三光尉】
能面の一。室町後期の面打ちの三光坊が作ったとされる、庶民的な老人の相をもった面。
しかみ【顰み】
《動詞「しか(顰)む」の連用形から》 1 しかめっ面(つら)をすること。 2 能面の一。まゆを寄せ、きばをむき出した恐ろしい形相の鬼神面。「紅葉狩(もみじがり)」「羅生門」「土蜘蛛(つちぐも)」...
しし‐ぐち【獅子口】
1 屋根の棟飾りの一。棟の両端に置く瓦で、山形の綾筋があり、上方に経の巻(まき)と称する丸瓦3個をつけたもの。神社・宮殿・邸宅などに用いる。 2 能面の一。獅子を表すもの。口を大きく開き、きばを...
しゃくみ【曲見】
《動詞「しゃくむ」の連用形から》能面の一。中年の女を表す面で、狂女物などに用いる。顔の中央がしゃくれて見えるところからいう。
しょう‐じょう【猩猩】
1 オランウータンの別名。 2 想像上の動物。オランウータンに似るが、顔と足は人に似て髪は赤く長く垂れ、よく酒を飲むという。 3 酒の好きな人。大酒飲み。 4 能面の一。童子の顔を赤く彩色した面...
しん‐さく【神作】
1 神の作ったもの。また、神の作ったようなすばらしいもの。 2 大坪流馬術の祖道禅が常陸(ひたち)の鹿島神宮に祈り、神伝によって作ったという精巧な鞍(くら)・鐙(あぶみ)など。 3 十作(じっさ...
じっ‐さく【十作】
鎌倉時代から室町時代にかけて活躍したとされる10人のすぐれた能面作家。ふつう、日光・弥勒(みろく)・赤鶴(しゃくづる)・越智(えち)・石王兵衛・竜右衛門・夜叉(やしゃ)・文蔵・小牛・徳若をいう。
じ‐どう【慈童】
菊慈童(きくじどう)のこと。
能面の一。品格の高い童子の面。「菊慈童」「枕慈童」に用いる。
じゅう‐ろく【十六】
1 10に6を加えた数。 2 《平敦盛が16歳で戦死したところから》能面の一。年少の公達(きんだち)の亡霊に用いる。 3 「十六豇豆(じゅうろくささげ)」の略。