うみねこのそら【うみねこの空】
いぬいとみこの児童文学作品。昭和40年(1965)発表。同年、第3回野間児童文芸賞受賞。
うみはよみがえる【海は甦える】
江藤淳の長編歴史小説。全5部。昭和36年(1961)より「文芸春秋」誌にて連載開始、中断を経て昭和58年(1983)完結。帝国海軍の父とよばれる山本権兵衛の半生を中心に、近代国家としての日本の黎...
うめもと‐りゅう【楳茂都流】
日本舞踊上方舞の流派の一。江戸末期、大坂の楳茂都扇性(せんしょう)が父鷲谷正蔵の芸を受けて創始。
うめわかまる【梅若丸】
中世・近世の諸文芸に登場する伝説上の少年。京都北白川吉田少将の子で、人買いにさらわれ、武蔵国隅田川畔で病死したという。東京都墨田区向島の木母寺(もくぼじ)境内に梅若塚がある。謡曲「隅田川」、浄瑠...
うもれ‐ぎ【埋(も)れ木】
1 地層中に埋まった樹木が長年の間に炭化して化石のようになったもの。亜炭の一種で、木目が残っており、質は緻密(ちみつ)。仙台地方に多く産し、細工物の材料。 2 世間から見捨てられて顧みられない人...
うもれぎ‐ざいく【埋(も)れ木細工】
埋もれ木を細工して作った工芸品。仙台地方の名産。
うら‐かた【裏方】
1 芝居で、舞台の裏側で働く人。大道具・小道具・衣装・音響・照明などの係、伝統芸能での囃子方(はやしかた)など。→表方(おもてかた) 2 表立たず、陰で実質的な仕事を引き受け、すすめる人。「大会...
うらがれ【末枯】
久保田万太郎の短編小説。大正6年(1917)「新小説」誌に発表。落魄(らくはく)していく下町の芸人たちの生活を哀感を込めて描く。続編に、大正7年発表の「老犬」(のち「続末枯」に改題)がある。
うら‐げい【裏芸】
宴席などで演じる、専門以外の芸。隠し芸。⇔表芸。
売(う)り家(いえ)と唐様(からよう)で書(か)く三代目(さんだいめ)
初代が苦心して財産を残しても、3代目にもなると没落してついに家を売りに出すようになるが、その売り家札の筆跡は唐様でしゃれている。遊芸にふけって、商いの道をないがしろにする人を皮肉ったもの。