くさ‐の‐と【草の戸】
1 草で屋根をふいた庵(いおり)の木戸。草庵の戸。「卯(う)の花の垣根ばかりは暮れやらで—ささぬ玉川の里」〈夫木・七〉 2 簡素なわび住まい。草庵。「—も住みかはる代ぞ雛(ひな)の家」〈奥の細道〉
げんじゅう‐あん【幻住庵】
滋賀県大津市にあった草庵。芭蕉門下の俳人菅沼曲水の伯父幻住老人が建てた。
こしらえ【拵え】
1 物の出来あがったようす。出来ぐあい。つくり。「草庵風の—の離れ」 2 準備。用意。したく。「朝食の—」「船出の—」 3 手を加えて飾ること。 ㋐化粧したり衣服を整えたりすること。身じたく。「...
さ‐あん【蓑庵】
京都の大徳寺玉林院にある茶室。江戸中期、寛保2年(1742)に大坂の豪商鴻池了瑛(こうのいけりょうえい)が造立。三畳中板入りの草庵で、表千家7世如心斎宗左の好みによる。
ささ‐の‐いお【笹の庵】
笹の葉で屋根をふいた小屋。草庵。ささのいおり。「かりそめと思ふ旅寝の—も夜や長からん霧の置きそふ」〈玉葉集・旅〉
さん‐こ【三顧】
《三国時代の中国で、蜀(しょく)の劉備(りゅうび)が、諸葛亮(しょかつりょう)を軍師として招くために、その草庵を三度訪れたという、諸葛亮「前出師表」の故事から》人の上に立つ者が仕事を頼みたい人に...
しょう‐あん【小庵】
小さないおり。狭い草庵。
じょうこう‐じ【浄興寺】
新潟県上越市にある浄土真宗浄興寺派の本山。山号は観喜踊躍山。常陸国笠間にあった親鸞の草庵が起源で、正保3年(1646)現在地に移転。
せんしょう‐じ【専称寺】
山形市緑町にある真宗大谷派の寺。山号は最上山。蓮如の弟子、願正が文明15年(1483)現天童市に結んだ草庵に始まる。出羽五か寺の一。
福島県いわき市にある浄土宗名越派の本山。山号は梅福山。開...
そう【草】
[音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]くさ [学習漢字]1年 〈ソウ〉 1 くさ。「草本・草木/海草・香草・雑草・除草・毒草・牧草・本草(ほんぞう)・薬草・野草」 2 まだ開けていないころ。物...