いか‐な【如何な】
《「いかなる」の音変化》 [連体] 1 どんな。どのような。「—名人でも簡単にはできまい」 2 さすがの。「—先生も年には勝てない」〈藤村・夜明け前〉 [副](あとに打消しの語を伴って)どう...
如何(いか)にせ◦む
1 どうしたらよかろうか。「仲頼、—◦むと思ひ惑ふに」〈宇津保・嵯峨院〉 2 どうしようもない。しかたがない。「—◦む葛(くず)のうら吹く秋風に下葉の露の隠れなき身を」〈新古今・恋三〉
如何(いか)に申(もう)し候(そうろう)
呼びかける言葉。もしもし。「—、山伏たちの大勢おん通り候」〈謡・安宅〉
いかり‐かたばみ【錨酢漿】
紋所の名。三つの錨をカタバミの葉のように並べたもの。かたばみいかり。みつかたばみいかり。
いかり‐そう【錨草】
メギ科の多年草。山麓(さんろく)の樹林下などに生え、高さ約25センチ。葉は複葉で、小葉は卵形。4月ごろ、錨に似た形の淡紫色の花を数個下向きに開く。茎・葉を強精・強壮薬にする。《季 春》「—生れか...
いかん‐そく【維管束】
シダ植物と種子植物にあって、篩部(しぶ)と木部からなり、道管・仮道管・篩管などを含む組織の集まり。束状となって根・茎・葉を貫き、水や養分の通路となるほか、体を支持する。管束。
い‐がた【鋳型】
《古くは「いかた」とも》 1 鋳物を鋳造するときに、溶かした金属を注ぎ入れる型。砂型・金型がある。 2 活字の鋳造のときに、母型(ぼけい)とともに用い、体部を作る型。 3 遺伝の際、転写のもとに...
いが‐ほおずき【毬酸漿】
ナス科の多年草。山地の樹陰に生え、高さ約60センチ。葉は卵円形で、互生。夏から秋、葉の付け根に淡黄白色の釣鐘形の花を開く。実はとげのある萼(がく)に包まれる。
いきかわり‐しにかわり【生き替(わ)り死に替(わ)り】
[連語]何度も生まれかわって。死んでは、また生き返って。「私は—して七生まで貫一さんを怨みますよ」〈紅葉・金色夜叉〉
いき‐くち【生き口】
《「いきぐち」とも》口寄せの一。巫女(みこ)が生きている人の霊を招きよせ、その言葉を述べること。⇔死に口。