飼育されているミツバチが突然、大量に姿を消す現象。巣箱には孵 (ふ) 化 (か) した幼虫や食料が残され、女王バチと羽化直後の働きバチがわずかに残っている場合が多い。巣箱の周囲では死骸は発見されない。2006年に米国で問題化し、欧州などでも同様の事例が報告されているが、原因は解明されていない。CCD(colony collapse disorder)。コロニー崩壊症候群。
[補説]日本でも同時期に養蜂場でミツバチが大量死する
事例が相次いで
発生しているが、
巣箱の
周辺でミツバチの
死骸が
発見され、
死亡が
確認されていることから、蜂群崩壊症候群とは異なる
現象と考えられる。日本での大量死の
原因として、ミツバチに寄生するダニや
ネオニコチノイド系殺虫剤の
影響が有力視されている。