せい‐の‐ことば【制の詞】
歌学で、聞きづらいとか、特定の歌人が創作した表現であるなどの理由で、用いてはならないと禁止した言葉。禁の詞。制詞。
そえ‐ことば【添え詞/添(え)言葉】
1 付け加えていう言葉。「自分の云い出した事を自分で打ち壊すような—を」〈有島・カインの末裔〉 2 助言。口添え。 3 古く、副詞・接続詞などのこと。
たか‐ことば【鷹詞】
タカを使う人が用いる特殊な言葉。近世に、公家や武家の間で流行した。タカが身振いすることを「たぶるい」という類。
たつみ‐ことば【辰巳言葉】
江戸深川の遊里で用いられた言葉。吉原の「ありんす」に対して「ござんす」を用い、威勢のよさを売り物とした。
つるつる‐ことば【つるつる言葉】
流行語のように使われているうちに、その言葉本来の意味や豊かなニュアンスが失われ、注意を引くことなく聞き流される言葉。 [補説]作家井上ひさしの用語。平成19年(2007)10月27日、マスコミソ...
てよだわ‐ことば【てよだわ言葉】
文末に「てよ」「だわ」などをつける言い方。明治中期ごろから女学生が使用しだし、若い女性に広まった。
とおり‐ことば【通り言葉】
ある世界やある仲間の間で用いられる言葉。また、世間一般に通用する言葉。
ところ‐ことば【所言葉】
その土地の言葉。方言。「異名を—にて杓(しゃく)と言へり」〈浮・一代男・三〉
とち‐ことば【土地言葉】
その土地だけで使われる言葉。方言。
無(な)げの言葉(ことば)
心からではない、口先ばかりの言葉。無げのことのは。「—なれど、せちに心に深く入らねど」〈枕・二六九〉