かき‐うちわ【柿団扇】
柿の渋を塗った紙うちわ。柿渋うちわ。「大いなる—がな二三ぼん貧乏神をあふぎ往(い)なさん」〈咄・醒睡笑・一〉
きゅう‐き【窮鬼】
1 貧乏神。「これらの外道—は、鍾馗(しょうき)の力をかりても退くる事難し」〈読・英草紙・一〉 2 生き霊。〈色葉字類抄〉
さい‐かく【才覚】
[名](スル) 1 すばやく頭を働かせて物事に対応する能力。知恵の働き。機転。「—のある人」 2 工夫(くふう)すること。また、すばやく頭を働かせて物事を処理すること。「客の好みに合わせて料理...
じゅん‐ぎ【順義】
1 道義に従うこと。「かく世を遁(のが)れ身を捨てて、山に入るは—ならずや」〈謡・高野物狂〉 2 (多く「義理順義」の形で)世間に対する義理。「世の中の、義理—を知るが最後、貧乏神が乗り移る」〈...
つきがみ【憑神】
浅田次郎の時代小説。平成16年(2004)から平成17年(2005)にかけて「小説新潮」誌に連載。幕末の江戸を舞台に、貧乏神、疫病神、死神に取り憑かれる貧しい御家人の運命をユーモラスに描く。平成...
とっ‐つ・く【取っ付く】
[動カ五(四)]《「とりつく」の音変化》 1 しっかりとつかまる。とりすがる。「岩場に—・く」 2 物事を始める。「新しい事業に—・く」 3 人と接しはじめる。「—・きにくい人」 4 悪い病気や...
ねんごろ【懇ろ】
《「ねもころ」の音変化》 [形動][文][ナリ] 1 心がこもっているさま。親身であるさま。「—にとむらう」「—なもてなし」 2 親しいさま。特に、男女の仲が親密であるさま。「—な間柄」
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ひ‐みじか【日短】
冬の昼間の短いこと。短日(たんじつ)。《季 冬》「—やかせぐに追ひつく貧乏神/一茶」
ほで‐てんごう
《「ほで」は腕・手の意。「ほててんごう」とも》悪ふざけ。いたずら。ほててんご。「—の貧乏神、何もかもほつきあげ」〈浄・丹波与作〉