すべり‐ひゆ【滑莧】
スベリヒユ科の一年草。路傍・畑など日当たりのよい所に生える。茎は赤紫色を帯び、下部は地をはう。葉は肉質で長円形、つやがある。夏、黄色の小花を開く。うまびゆ。《季 夏》「淋しさや花さへ上ぐる—/普羅」
そでもぎ‐さん【袖もぎ様】
その前で転んだときは、着物の片袖をもぎとって置いてこないと災難にあうとされる、路傍の神。中国・四国地方に多い。
たい‐こ【大呼】
[名](スル)《「だいこ」とも》大声で叫ぶこと。「路傍の石に坐して—して曰く」〈織田訳・花柳春話〉
たち‐つぼすみれ【立壺菫】
スミレ科の多年草。有茎の代表種で、山地や路傍に最も普通にみられる。葉は先のとがった心臓形で、托葉は細く裂けている。春、淡紫色の花を横向きに開く。
ちから‐しば【力芝】
イネ科の多年草。原野・路傍に生え、高さ30〜80センチ。葉は線形。初秋、黒紫色で長い芒(のぎ)のある小穂を密生し、円柱状の大きな穂をつくる。根が非常に強く、抜き取るのに力がいる。みちしば。
ちょんがれ‐ぼうず【ちょんがれ坊主】
江戸時代、人家の戸口や路傍で、ちょんがれ節を歌って米銭を乞うた乞食坊主。願人(がんにん)坊主の一。
ちん‐じょう【枕上】
1 寝ている人のまくらのそば。まくらもと。枕頭。 2 寝床にいること。「やっと床につく多くの人には—は眠る事が第一義である」〈寅彦・路傍の草〉
で‐どこ【出床】
江戸時代、橋際・河岸(かし)・路傍などに移動可能の小屋を建てて営業した髪結い床。
どう‐ひょう【道標】
通行人の便宜のため、方向や距離などを記して路傍に立てた標識。道しるべ。 [補説]書名別項。→道標
どう‐ぼう【道傍】
みちばた。路傍(ろぼう)。