むろう‐じ【室生寺】
奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派の大本山。山号は、宀一(べんいつ)山。もと法相宗。天武天皇10年(681)天皇の勅により役小角(えんのおづの)の開創と伝える。平安時代に興福寺の賢璟(けんけい)...
めつ【滅】
1 仏語。 ㋐四相の一の滅相。「—に入る」 ㋑煩悩や苦悩の消滅。「苦集(くじゅう)—道」「—諦」 ㋒悟りの境地。涅槃(ねはん)。滅度。 ㋓死ぬこと。特に、釈迦(しゃか)の死。仏滅。 2 滅びるこ...
めつ‐ご【滅後】
1 滅亡したあと。 2 入滅のあと。特に、釈迦(しゃか)の死後。
もんじゅ‐ぼさつ【文殊菩薩】
《「文殊」は、梵Mañjuśrīの音写「文殊師利」の略。妙吉祥・妙徳と訳す》智慧を象徴する菩薩。普賢(ふげん)菩薩とともに釈迦如来の脇侍。僧形・童子形で、宝冠を頂く姿などに表され、独尊としては、...
やくおう‐ぼさつ【薬王菩薩】
《(梵)Bhaiṣajya-rājaの訳》良薬を施与して人々の病苦をいやすという誓いを立てた菩薩。勇施(ゆせ)菩薩とともに法華経の持経者を保護する。薬上菩薩とともに釈迦(しゃか)の脇侍(きょうじ...
ゆい‐きょう【遺教】
《「ゆいぎょう」とも》 1 教えをのちの世に残すこと。また、その教え。 2 釈迦(しゃか)の説いて残した教え。仏教のこと。「これより漢土の仏法は弘まりて—今に流布せり」〈太平記・二四〉
ゆいきょうぎょう【遺教経】
大乗経典。梵本やチベット訳は現存しない。鳩摩羅什(くまらじゅう)訳。1巻。釈迦が涅槃に入る前に最後の教えを垂れたことを内容とし、戒を守って五欲をつつしみ、定(じょう)を修して悟りの智慧を得ること...
ゆいきょうぎょう‐え【遺教経会】
2月9日から15日まで、京都の大報恩寺(千本釈迦堂)で、東山の智積院の僧が集まって遺教経を訓読し、大念仏を修する法会。
ゆいま【維摩】
《(梵)Vimalakīrtiの音写「維摩詰(ゆいまきつ)」の略。浄名(じょうみょう)・無垢称と訳す》
維摩経の主人公として設定された架空の人物。古代インド毘舎離(びさり)城の長者で、学識に...
ゆせ‐ぼさつ【勇施菩薩】
釈迦如来に供奉する菩薩の一。名は布施の勇者の意。