かん【閑】
[常用漢字] [音]カン(漢) [訓]ひま しずか 1 用事がないとき。ひま。「閑暇・閑日月/寸閑・繁閑・有閑・農閑期」 2 実用的でない。むだ。「閑事業・閑文字」 3 のんびりと落ち着く。ひっ...
さび【寂】
《動詞「さ(寂)ぶ」の連用形から》 1 古びて味わいのあること。枯れた渋い趣。「—のある茶碗」 2 閑寂枯淡の趣。「—に徹した境地」 3 声の質で、低く渋みのあるもの。「—のある声」 4 謡曲・...
しょう‐ふう【蕉風】
松尾芭蕉およびその門流の俳風。寂(さび)・撓(しお)り・細み・軽みを重んじて幽玄・閑寂の境地を求め、連句の付合(つけあい)には、移り・響き・匂(にお)い・位(くらい)などの象徴的手法を用い、俳諧...
じゃく【寂】
[常用漢字] [音]ジャク(呉) セキ(漢) [訓]さび さびしい さびれる 〈ジャク〉 1 ひっそりと静かなさま。さびしい。「寂寂・寂然(じゃくねん)・寂寞(じゃくまく)/閑寂・静寂・幽寂」...
罪(つみ)無(な)くして配所(はいしょ)の月(つき)を見(み)る
流罪の身としてではなく、罪のない身で、配所のような閑寂な土地の月を眺めれば、情趣も深いであろうということ。俗世を離れて風流な趣を楽しむことをいう。
ほうじょうき【方丈記】
鎌倉前期の随筆。1巻。鴨長明著。建暦2年(1212)成立。仏教的無常観を基調に、大風・飢饉(ききん)などの不安な世情や、日野山に閑居した方丈の庵(いおり)での閑寂な生活を、簡明な和漢混交文で描く。
わび【侘び】
《動詞「わ(侘)びる」の連用形から》 1 茶道・俳諧などにおける美的理念の一。簡素の中に見いだされる清澄・閑寂な趣。中世以降に形成された美意識で、特に茶の湯で重視された。→寂(さび) 2 閑寂な...