ねぶり‐め【眠り目】
「ねむりめ1」に同じ。「目をも人に見あはせず、—にて、時々阿弥陀仏を申す」〈宇治拾遺・一一〉
ねんねん‐しょうみょう【念念称名】
仏語。瞬時も休むことなく阿弥陀仏の名号(みょうごう)を唱えること。
ねん‐ぶつ【念仏】
[名](スル)仏の姿や徳を心中に思い浮かべること。また、仏の名を口に唱えること。観仏と称名。浄土教では、阿弥陀仏を思い浮かべ、また、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と口に唱えること。特に後者をいう。
ねんぶつ‐おうじょう【念仏往生】
仏語。一心に阿弥陀仏を念じ、または名号(みょうごう)を唱えて、極楽に往生すること。→諸行往生
ねんぶつ‐せん【念仏銭】
絵銭(えぜに)の一。南無阿弥陀仏の六字の名号を鋳出したもの。
はっかく‐どう【八角堂】
八角形に造られた仏堂。法隆寺の夢殿や興福寺の北円堂など。多くは阿弥陀仏・観音菩薩(かんのんぼさつ)などを安置する。
はん‐じりき【半自力】
南無阿弥陀仏と唱える念仏の「南無」は衆生の自力を表すとする考え方。また、他力本願に任せきれないで、自分の念仏の功徳(くどく)により極楽往生を願い求めること。半他力。
パンチェン‐ラマ【Panchen Lama】
《パンチェンは大学僧の意》チベットで、ダライ=ラマに次ぐ第2の活仏で、副教主。阿弥陀仏の化身とされ、西部チベット、タシルンポ(托什倫布)寺の貫主。 [補説]「班禅喇嘛」とも書く。
ふ‐さん【賦算】
時宗独自の行事で、「南無阿弥陀仏、決定往生六十万人」と記した札を配ること。一遍が熊野権現の神勅に基づいて始めた。おふだくばり。御化益(ごけやく)。
ふしゅ‐しょうがく【不取正覚】
仏語。阿弥陀仏がまだ法蔵比丘(びく)であった昔に、一切衆生を救うために四十八願を立て、願が成就しなければ自分は仏とはならないと誓った、その結びの言葉。