かくれ‐どころ【隠れ所】
1 隠れひそむ所。かくれが。「—の山といへども、さながら花の都なれば」〈謡・西行桜〉 2 陰部。かくしどころ。「水をうけて—をなん洗ひ給ふ事」〈撰集抄・三〉
かく・れる【隠れる】
[動ラ下一][文]かく・る[ラ下二] 1 物の陰になったり、さえぎられたりして見えなくなる。「月が雲間に—・れる」 2 身を人目につかないようにする。「物陰に—・れる」「親に—・れてたばこを吸う...
かくれん‐ぼう【隠れん坊】
子供の遊びで、鬼を一人定め、他の者が物陰に隠れているのを鬼が捜し出し、最初に見つけられたものを次回の鬼とするもの。隠れ鬼。かくれんぼ。
かぐら‐づき【神楽月】
陰暦11月の異称。《季 冬》
かげ【影/景】
《「陰」と同語源》 1 日・月・星・灯火などの光。「月の—」「木陰にまたたく灯火(ともしび)の—」 2 光が反射して水や鏡などの表面に映った、物の形や色。「湖面に雲の—を落とす」 3 目に見える...
かげ【陰/蔭/翳】
《「影」と同語源》 1 物に遮られて、日光や風雨の当たらない所。「木の—で休む」 2 物の後ろや裏など、遮られて見えない所。裏側。「戸の—に隠れる」「月が雲の—にかくれる」 3 その人のいない所...
翳(かげ)があ・る
表に現れてはいないが、陰気な感じがする。「笑顔だがどことなく—・る」→陰(かげ)5
かげ‐こ【陰子/蔭子】
1 人知れずこっそりと目をかけてかくまう子。「そでかけて言はぬ先より人知れず君が—になりねとぞ思ふ」〈相模集〉 2 「陰間(かげま)」に同じ。「大坂の色さわぎ、天職より十五(かこひ)まで買ひあげ...
かげ‐しばい【陰芝居】
1 拍子木・どらなどの鳴り物入りで、役者の声色(こわいろ)だけで芝居の一場面を演じる芸。江戸末期、隅田川の納涼船の中で見世物として流行。 2 陰で画策すること。
かげ‐ぜりふ【陰台詞/陰科白】
無声映画で、弁士が陰で画面の人物に代わってしゃべった台詞(せりふ)。