くも‐がく・る【雲隠る】
[動ラ四] 1 雲の中に隠れる。くもいがくる。「渡る日の暮れぬるがごと照る月の—・るごと」〈万・二〇七〉 2 貴人の死ぬことをたとえていう語。「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見...
くも‐がくれ【雲隠れ】
[名](スル) 1 雲の中に隠れること。 2 姿を隠して見えなくなること。行方をくらますこと。「責任者は—した」 3 高貴な人が死ぬこと。お隠れになること。 (雲隠)源氏物語の巻名。巻名のみ...
けん‐かい【顕晦】
[名](スル)現れることと隠れること。世に出ることと世を逃れること。「玉石—し、草木栄枯して以(もっ)て景を成す」〈吉岡徳明・開化本論〉
ケープレット【capelet】
肩が隠れる程度の、小さめのケープ。
げん‐じょう【現成/見成】
仏語。眼前に隠れることなく、ありのまま現れていること。自然にできあがっていること。禅宗で用いる。
こ‐がく・る【木隠る】
[動ラ下二]木の陰に隠れる。「あしひきの山下水の—・れてたぎつ心を塞(せ)きぞかねつる」〈古今・恋一〉
こ‐がく・れる【小隠れる】
[動ラ下一][文]こがく・る[ラ下二]ちょっと物陰に隠れる。「—・れた料理屋で一応逢ってから」〈近松秋江・黒髪〉
このした‐がく・る【木の下隠る】
[動ラ四]木の下の陰に隠れる。「秋山の—・り行く水のわれこそまさめおもほすよりは」〈万・九二〉 [動ラ下二]に同じ。「—・れ行く水の浅き心にまかせつつかき集めたるくち葉には」〈新勅撰・雑五〉
このは‐がく・る【木の葉隠る】
[動ラ四]木の葉の陰に隠れる。「奥山の—・りて行く水の音聞きしより常忘らえず」〈万・二七一一〉
このは‐がくれ【木の葉隠れ】
木の葉の陰に隠れること。また、その所。「数ならぬわがみ山べのほととぎす—の声は聞こゆや」〈後撰・夏〉